「中西リスク学」にみる線量限度(年間1ミリシーベルト)の根拠

May 1, 2014 – 7:54 am

中西準子著の「原発事故と放射線リスク学」(本ブログでは「中西リスク学」と呼んでいる)をゆっくり時間をかけて読んでいるところだ。前回は、「空間線量(率)」について多少調べたことを書いた。
今回は、ICRPが線量限度としている「年間一ミリシーベルト」についてだ。どうも、中西リスク学のこの値についての説明、議論がよく分からない。調べてみようと思っているのだが、今回は、手元に資料もないので「中西リスク学」で書かれていることをメモするのにとどめた。 (続きを読む)



環境モニタリングにおける空間線量(率)について

April 15, 2014 – 11:23 am

 中西準子著の「原発事故と放射線のリスク学」(本ブログでは、以降、「中西リスク学」と呼ぶ)で、原子力規制委員会が公表している環境中の空間線量率の値に混乱があることが指摘されている。

 指摘されている「混乱」について調べてみた。これは、福島の放射能汚染地域の線量分布を把握するため「多数の」空間線量の測定点を設置するなかで生じた。設置された測定装置(「リアルタイム線量測定システム」と呼ばれる)は「環境放射線モニタリング指針」で示されている測定方式に準拠しておらず、これが「混乱」の主な要因と考えられる。 (続きを読む)



50年前の65歳は現在の75歳に相当!!

April 8, 2014 – 11:10 am

平均余命等価年齢4月4日付の日経(朝刊)に興味深い解説記事(「人口減少社会の設計図(下)『高齢』の定義、見直しの時』」(金子隆一 国立社会保障・人口問題研究所副所長))がでていた。平均余命をベースとする人口統計指標を用いて「高齢」の定義を見直すと、50年前(1960年)の65歳(高齢者の入口)は、現在の75歳に対応するという(右の表)。

いまどきの60代は、まだまだ若いと言われるが、それを裏付ける話かもしれない。メモしておいた。 (続きを読む)



中西準子著 「原発事故と放射線のリスク学」を読んでみた

April 6, 2014 – 1:19 pm

ちょうど福島第一原発事故から3年たった。それに合わせるように本書が出版された。著者は環境リスク学で有名な中西準子。早速購入し、読んでみた。

中西準子の著作を手にするのは、私にとっては、初めてだ。不思議なことに、いつも利用させてもらっている近所の公立の図書館には彼女の著作が一冊も納められていない。そういうこともあり、これまで環境リスクの第一人者といわれる中西準子について断片的な知識しか持ち合わせていなかった。この機会に、彼女の環境リスク研究について、そしてそれをベースにして放射線リスクがどのように扱かわれるのかを知ろうということで、自ら購入し、読んでみることにした。 (続きを読む)



今年も満開の桜

April 2, 2014 – 7:51 pm

新年度を迎えた。
それに合わせるように近所の桜が満開になった。毎年のことながら春がやってきたって思いがする。

前回の梅に合わせるように桜の写真をアップしておいた。満開の梅に続いて満開の桜だ。

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