山本義隆著 「福島の原発事故をめぐって」を読んでみた

November 6, 2011 – 3:55 pm

本書は、福島第一原発事故を私なりに考えてゆくうえで、読んでみたいと思っていた本のひとつだ。
著者、山本義隆は、私の世代から見れば、元東大全共闘委員長ということで知られている。現在は、科学史の研究をしているということのようだ。その著作を、近所の公営図書館で、めくってみたことがある。
本書の感想をひとことでいうなら、山本義隆の科学技術のもたらす未来への悲観主義的な立場にある種の驚きをおぼえる。
本書の論調、私にとっては全面的に受け入れられるという性格のものではないが、「反原子力」「脱原子力」を標榜する立場のひとつの典型として、この書を読むことに意味があると思う。主要な論点と思った部分をメモしておいた。 (続きを読む)



RTMPDumpによるNHKラジオ放送の録音(現状メモ)

October 29, 2011 – 12:31 pm

多少前になってしまったが、9月1日からNHKラジオもインターネット経由で楽しめるようになった。NHKによるサービスも民放の場合(radiko)と同様にflashで配信されている。従って、基本的には、RTMPDumpにより録音することができる。
NHKラジオ放送の録音について、私の利用している範囲で、現状をメモしておいた。 (続きを読む)



宮台信司×飯田哲也 共著 「原発社会からの離脱」を読んでみた

October 26, 2011 – 10:59 pm

3.11を経験した今、「原子力」とどのように関りを持って行けばいいのか? 自然エネルギーは、原子力に代わるエネルギー源と考えていいのか? 思いを巡らしているところだ。

ヒントになれば、ということで「自然エネルギー利用」のチャンピオン飯田哲也の書いたものを読んでみることにした。 (続きを読む)



八木絵香著「対話の場をデザインする」を読んでみた

October 26, 2011 – 5:49 pm

本書は、著者らが原子力立地地域において原子力の専門家と地域住民の間の効果的な「対話」を実現しようと、2002年から2009年まで7年間にわたって行った実験的な試み「対話フォーラム」の実践記録である。

この「対話フォーラム」は、国の原子力開発計画が遅々として進まない原因のひとつを原子力の専門家と立地地域住民との間に効果的な「対話」がもたれてないこととの認識から立ち上げられたプロジェクトである。

この実践記録が発刊されて1年半後の今年3月11日に福島第一原発事故が発生した。
フクシマ後の今、本書の「対話フォーラム」などにおける原子力分野における「リスク・コミュニケーション」活動とはなんであったのか考がえてみたい、と本書を読んでみた。 (続きを読む)



鳥越俊太郎著「がん患者」を読んでみた

October 23, 2011 – 5:36 pm

図書館の新刊書コーナーのなかに鳥越俊太郎の「がん患者」を見つけた。

鳥越俊太郎とガンについては、テレビのワイドショーで入院・手術の様子をみたとか、NPOの「がん患者団体支援機構」の理事長になった話(現時点では退任している)とか、変な表現であるが「活動派のがん患者」との印象がある。

私自身もがん治療の経験者のひとりとして、鳥越俊太郎の生き様が気になっていた。早速、読んで見た。同じ「がん患者」として、共感する部分も多々あった。

この本、お勧めの一冊だ。 (続きを読む)