スペイン旅行(帰国後感想編 4) バルセロナ

July 24, 2016 – 7:32 pm

 今回のスペイン旅行の初日と最終日はバルセロナに宿泊した。スペインに行くならサクラダファミリアを見なければという一念で、この地を訪れた。訪れる前は、古い伝統的な街ではと想像していたが、むしろ現代的で生き生きした活発な都市との印象を受けた。

 空港近くのホテルに宿泊し、シティセンターへのアクセスにはタクシーを利用した。バルセロナ市内の観光には、常設の観光バスを利用した。短期間で盛りだくさんの忙しい観光ではあったが、効率的に市内を廻ることができたと思う。

空港周辺のホテルに宿泊、シティセンターにはタクシーを利用
 バルセロナ=エル・プラット空港から宿泊した空港周辺のホテルには、ホテルの提供するシャトルバスを利用した。それぞれのホテルが運営するシャトルバスということもあり、タイミングが合わないでバスを長時間待たねばならなかった。空港からホテルまでは、むしろタクシーを利用するほうがよかったのかもしれない。

 ホテルにたどり着いたのがお昼前で、チェックインタイムの2時よりかなり早かったのだが、全く待つこともなく、すぐに部屋に案内してくれた。空港周辺のホテル、早朝出発の客が多いこともあるのだろう、チェックインタイムを気にしなくてよさそうだ。

 ホテルからシティセンターまではタクシーを利用した。ホテル周辺で見かけたタクシーに「シティセンターまで」と、いい加減な行き先を告げ、バルセロナ市内に向け出発した。曖昧な言い方で行き先を言ったのだが、運転手さんバルセロナのまさに中心、Placa de Catalunya(カタロニア広場)に案内してくれた。タクシーの料金はちょうど20ユーロだった。タクシーに乗車する前に、どれくらいかかるのかとあらかじめ聞き、20~25ユーロのコストと確認しておいたのだが、ほぼ同額。バルセロナのタクシー、安全で安心してのることができるように思った。

 Placa de Catalunya を起点とする賑やかな大通り(あとで地図で調べるとLa Rambia)を見かけたので、これを進むと、市場にでくわした。この市場、あとで知ったのであるが、有名な観光スポットのひとつでボケリア市場(Mercat de Sant Josep dela Boqueria)だった。野菜、魚、肉なんでもありそう。築地の場外市場を、近代的で洒落たものに変えるとこんな感じかなってところだったように思った。

Barcelona_Market_01

ボケリア市場の魚屋さん
  

市内観光バス(Barcelona Bus Turistic) :
 バルセロナ観光には市内観光バスを利用するのが効率的ということでこれを活用。東京でいえば「はとバス」のようなもの(「はとバス」に乗ったことはないが、そんなものだろう)で、バスの屋上に乗り込むことができ、見晴らしよく廻りを見渡すことができる。

barcelona_bus 市内観光バスのチケットをこの右側に載せておいた。この写真でわかるように、費用は28ユーロ。このチケットを持っていれば、1日中、バス経路の観光スポット毎にある停留所で乗り降りが自由。

 この市内観光バス、3種類のコース(青、赤、緑)があり、停留所で乗り降り自由という優れもの。経路の観光スポットの解説を数か国語で受けることができる。日本語の解説もあり、チケット購入時に受け取った地図・経路をながめながら、観光。ほぼ、バルセロナの全地域を廻る。我々のような「弾丸観光」にはもってこいの仕組みだ(この市内観光バスのWeb siteはここ)。

 市内観光バスが今回のバルセロナ観光最大の目的サクラダファミリア聖堂の停留所につくと、降車し、聖堂への入場用チケットを購入。チケット毎に入場時間が指定され、2時間の待ち時間があったので、入場時間がやってくるまで観光バスでの見物を継続。

サクラダファミリア聖堂( la Sagrada Familia )
 入場指定時間が近くなったところで、市内観光バスを降車し、大急ぎでタクシーに乗り換え、サクラダファミリアめがけて移動。乗り込んだタクシーの運転、日本の常識からみると、かなり乱暴。好意的な表現をすると、効率的でかなり頼りになる運転をしてくれる。幸い、指定入場時間に大聖堂、サクラダファミリアに入場することができた。

 この建物、評判どおりのすごさがある。私がキリスト教の聖堂一般にいつも感じる印象とは異なるなにかがある。その相違、いまだに建築が続いている新しい建物ということなのか、あるいは、この建築物の独特のデザインによるものなのか。他のキリスト教の寺院、聖堂とは異なる印象、モダンな印象を受けた。

サクラダファミリア

サクラダファミリア 内部

 聖堂のなかに入って間もなく凄い雷雨に襲われる。聖堂のなかに雷鳴がなりひびくという想像もしなかった雰囲気を味わうことができた。おかしな表現ではあるが「霊験あらたか」なんて気分に浸る。

 雷雨の通り過ぎるのを聖堂のなかで待つこと2時間ちょっと。この間、十分に、この聖堂の持つ雰囲気、素晴らしさを満喫できた。

海岸沿いのレストランでパエリア
 サクラダファミリア聖堂の見学が終わると、あらためて徒歩で、Placa de Catalunyaにもどり、市内観光バスの残りのルートで観光を続ける。サクラダファミリアのコースがブルーのコースだったので、レッドコースでの観光を続けた。

 雷雨の通り過ぎたあと、気温は15度くらいに低下した。真夏の装いの娘に、リュックサックで準備していたジャージの上着を貸てやる。暑いといわれる季節ではあるが、ヨーロッパの気候、急に気温が下がることはよくあること、備えはいつも必要だ。

 この市内観光のレッドコース、Montjuicと呼ばれるバルセロナの南西部の丘を含めたコースを通過し、そこから地中海に面する港に向かうコースだ。バスの通過する丘からは、サクラダファミリアを含むバルセロナ市街を一望することができた。また、1992年に開催されたバルセロナ・オリンピックの会場跡などもバスのなかから外観だけではあるが、見物した。

 バス観光コース(レッドコース)をほとんど廻り終えたあたりの港で降車し、港に並ぶレストランでバルセロナならではのパエリアを味わった。

 下の写真はレストランで食べたパエリア。味は、期待してほどのものではなかった。名のあるレストランに行くべきだったのか。一応、バルセロナの海辺で味わったパエリア。良しとした。

パエリア
海辺で食べた パエリア
  

 6月の半ばということで、10時過ぎまで明るかった。しかし、食事を終えると10時半になり、さすがに周囲は暗くなってきた。急いで、ホテルに戻らねばということで、タクシーを拾って空港ちかくの宿泊地まで帰還した。

 この時間帯、タクシーを拾うのは結構大変。我々の場合、幸運にもタクシーを拾うことができたが、なかなか大変。注意が必要だ。


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