気になったニュース: コンビニの全商品にICタグ!

April 18, 2017 – 11:19 am

今日の日経(4月18日付朝刊)の一面トップに「全コンビニに無人レジ 大手5社 流通業を効率化」とのタイトルでコンビニの商品にICタグを導入するというニュースが報じられていた。実証実験などの動きはあったが、本格的な導入が日程に上ってきたといえるのかもしれない。これが実現すると、我が国の流通・小売り業界の大革命になるのでは、と期待する。

新聞記事の本文冒頭では

(セブンイレブン・ジャパンやファミリーマートなど大手コンビニエンスストア5社は)経済産業省と共同で発表する「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」に、25年までに取り扱う全ての商品(計1000億個)にICタグをとりつけると明記する。

と記されている。

これが実現すると、現在、コンビニでバーコードを商品ごとに読み取るといった操作が必要なくなり、消費者が購入した商品をカゴにいれたまま一括して会計処理することができるようになる。コンビニに限らず、小売業全般のレジの風景が一変することになるのかもしれない。

必要な技術開発
ただ、これが実現するためには、「使い捨て可能な」安価なICチップの開発とか、商品に張り付けられたICタグ情報の読み取りの信頼性を高める必要がある。

そのあたり、昨年の11月20日付の日経電子版「コンビニ各社、全商品に電子タグ 25年目標、経産省が支援」でつぎのように解説している:

 飲み物など電波の伝わりにくい商品に貼っても読み取れるタグや、今は10~20円の価格を1円程度に下げるための研究開発も進める。東京大学などは、新しい材料を使って単価の安いタグの開発に取り組んでおり、25年ごろには1円程度まで単価が下がる見通しだ。

 この記事では、経産省の電子タグの機能検討の有識者会議には「コンビニ各社のほか、NECや大日本印刷など」も参加しているという。読み取り装置の開発はNEC、単価が1円のICタグの開発に大日本印刷が活躍するということなのかもしれない。

 コンビニに限らず、スーパーなどにも波及してゆく大変な技術ではないか、と期待する。
   


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