消費者金融・無人契約機群 ー私のウォーキングコースー 

May 2, 2017 – 12:12 pm

日課にしているウォーキングコース途中に消費者金融の無人契約機がかたまっているところがある。あまりいい気分のしない風景であるが、これも世相のひとつということでiPhoneで撮影しておいた。

無人契約機のかたまり
上に掲載した写真の場所は、ウォーキング中に気になっているところのひとつだ。

消費者金融の看板を掲げた小さな「小屋」が立ち並んでいる。なんとも気分の悪いところだ。この場所の道路の反対側には巨大なパチンコ店がある。ここからパチンコ店に直通したカップルを目撃したこともある。

看板に記された金融会社の名前には、「アコム」、「プロミス」、「アイフル」、「レイク」などといったものがある。これらの金融会社、テレビのCMでよく見かけるものだ。

看板をよくみると、「利息0円」なんて書いたものもある。もちろんはじめて利用するときで期限を区切ったものには違いないが、悪魔のささやきという感じすらする。

こうした消費者金融のテレビのCMでは、短時間で読み取れない注意書きがでてくる。「ご利用は計画的に」ってやつだ。

計画的に物事を考えることのできる人間が消費者金融に金を借りるなんてことは考えにくい。無計画だからこその消費者金融だ。消費者金融の世話になんぞなったら転落の始まりだ。

銀行のカードローンも??
上記した消費者金融、通常の銀行とのつながりが深いようだ。詳しいことは分からないが、アコムは三菱UFJ、プロミスはSMBC、レイクには新生銀行といった具合に、消費者金融のバックには大手の銀行があるようだ。

消費者金融の背後には大手の銀行があるのか、なんて思っていたら、どうもカードローンというかたちで銀行自身が個人に対する金貸し業を大々的にやっているという話が新聞にでていた。驚いてしまった。

日経(4月30日付朝刊)に「銀行、カードローン抑制 融資上限下げ審査厳しく 多重債務問題に対応」という記事に、このあたりのことが報道されていた。記事のリード文を転載すると以下:

簡単な審査で数百万円に上るお金を借りられるカードローンを巡り、大手銀行や地方銀行が融資の抑制に乗り出す。国会や法曹界で多重債務問題を助長しているとの批判が強まっているため、上限額を下げたうえで利用者の正確な年収を把握し、過剰な融資を防ぐ。銀行は貸金業法の適用外で残高を大きく伸ばしてきたが、個人向け金融事業の見直しを迫られる。

この記事を読むと、無担保ローンの融資残高が、貸金業の規制対象となっている消費者金融より銀行のほうが多くなっているという。個人の多重債務問題を解決するために貸金業が改正されたのであるが、その規制対象となっていない銀行が多重債務問題の温床になっているようだ。

銀行というもの、その社会的責任を忘れてはならないのではないのか、なんてウォーキングしながら考えた次第。

 


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