尋常性乾癬治療その後

July 17, 2017 – 3:14 pm

尋常性乾癬という皮膚病の治療、もう4,5年間も続けている。なかなかの難病だ。
このところ、治療の甲斐があったのか(?)、いままでに経験したことのないほどに症状の改善がみられた。
尋常性乾癬で悩んでいるひとにとって、私の経験、少しは役にたつのかもしれない。
メモしておいた。

このメモ、あくまで個人的、主観的な感想によるところが大きい。その点は、ご注意願いたい!

オデズラ錠からドボベッド軟膏
ほぼ3週間前に「薬の副作用」を書いた。ここで、尋常性乾癬治療用の飲み薬オデズラ錠を服用したところ乾癬の症状が「劇的」に改善したこと。そして、残念なことだが、嘔吐感等々のこの薬の副作用と思われる症状が現れたことを書いた。

薬自体は効果があったのだが、副作用がでたので、お医者さんとも相談してオデズラ錠の服用は中断することにした。オデズラ錠を服用したのは、ちょうど3週間ということだった。

オデズラ錠の服用を中止したことから、以前から使用していたアンデベード軟膏(ステロイド剤)の処方をお願いしたところ、お医者さんから、アンデベード軟膏に代え、新しい塗り薬「ドボベッド軟膏」を勧められた。なんでも、この塗り薬、尋常性乾癬用の治療薬で、いままで使用していたステロイド剤も含まれているとの説明。

オデズラ錠の服用中止により、改善のみられた乾癬の症状がもとにもどり、3週間前と同じ症状を経験することになると心配していたが、なんと、処方してもらったドボベッド軟膏を使っていたらどんどん症状が良くなった。

症状が良くなっていることの原因が、3週間まで服用していたオデズラ錠の効果によるものか、あるいは今回のドボベッド軟膏によるものかは、私には、判断することはできないのだが、このところ症状自体が改善していることは確かなことだ。

この4,5年の経験からいうと、乾癬の症状は、気候の影響、食生活、体調などによりかなり影響される。短期間の症状の変化で、薬の効果が確かめられたというには早すぎる。そうはいうものの、今回みられた症状の改善は、私にとって、いままでに経験したことがないものだ。

しばらく、今回処方されたドボベッド軟膏を使用し続けてみることにした。

ドボベッド軟膏という薬
この薬のホームページ、http://dpvpbet.jpが見つかった。

この薬、2014年9月より尋常性乾癬治療薬として使用されているという。3年前だから、私が初めて皮膚疾患に気付き、治療を開始したときにはなかった薬だ。これまで、治療といえば、アンテベート軟膏というステロイド剤の塗り薬だけしか経験してなかったが、この薬、難病である尋常性乾癬に特化した新薬のようだ。私のような患者にとっては、かなり、期待をしてしまう。

薬効など詳細は上記のHPに詳しい。参考のため、HP上の「作用のしくみ」を以下に転載しておく:

ドボベット®軟膏は、活性型ビタミンD3とステロイドが1つに配合された塗り薬です。
ドボベット®軟膏に含まれるこの2種類の有効成分(カルシポトリオール水和物、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル)は、それぞれが尋常性乾癬の治療剤としてすでに日本で広く使用されているものです。

  • カルシポトリオール水和物(活性型ビタミンD3誘導体)
    表皮細胞の過剰な増殖を抑えるくすりです。
    カルシポトリオール水和物は、広く乾癬の治療に用いられている活性型ビタミンD3誘導体で、表皮細胞の増殖を正常化するよう働きかけます。この働きによって表皮細胞の過剰な増殖が抑えられます。
    また、患部に集まる炎症をつかさどる細胞(免疫細胞)にも働きかけて、炎症に関連する物質を調節する作用があることも報告されています。
  • ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(ステロイド)
    ベタメタゾンジプロピオン酸エステルは、「ステロイド」と呼ばれる副腎皮質ホルモンの1つです。副腎皮質ホルモン受容体に結合して細胞の中心へ移動すると、細胞の中ではある種のタンパク質であるリポコルチンが作られます。このリポコルチンが、炎症に関わる様々な物質(サイトカインや酵素など)の発現を抑制することで、炎症を引き起こす一連の反応を抑えます。

どうも、上記の「作用のしくみ」をみると、いままで使っていたアンテベード軟膏に含まれていたステロイド剤と、乾癬治療用の活性型ビタミンD3誘導体をまとめてひとつの薬にしたもののようだ。

この薬の価格、30gで保険点数が790点。3割負担で2,370円。私の場合、3週間でこれを使い切ったので、1日あたりでほぼ100円少しということになる。以前使っていたステロイド剤(アンテベード軟膏)と比較すると、約10倍くらいの費用となりそうだ。

高価な薬の範疇にはいるものとは思うが、初めて効果のある薬にであったわけで、これくらいの負担をしてもいいのではないかと思う次第。
  


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