ポルトガル旅行 2017 (帰国後感想編2) リスボン空港からアライオロスに

October 19, 2017 – 10:32 am

リスボン空港では前回書いたようにSIMカードのごたごたを経験したものの、なんとかレンタカーの手続きを終え、第一日目の宿泊予定地アライオロスに向け出発した。

アライオロスはリスボン空港からA12とA6を経由して120Kmの距離にある。

当初、第一日目の宿泊地はエボラのポサーダと計画していたのだが、残念ながら今回の旅行の計画を立てた8月中旬には満室となっており、25Kmの距離にあるアライオロスのポサーダ(Pousada Convento de Arraiolos)に宿をとった。

アライオロスのポサーダに宿泊
アライオロス村は小高い丘の上に白いお城を戴く、カーペットの製造で有名なところだという。私たちが宿泊したポサーダはこの村の中心から1.2Km程度離れたところにあり、人里離れたところに位置していた。

このポサーダは16世紀に建造された修道院を改修したもの。歴史的な修道院に宿泊するというのはそれなりに興味深いものだった。右に掲載した写真は、ポサーダのラウンジだ。天井のかたちなど、修道院の重厚な造りを窺わさせるのになっている。

このポサーダには、我々のような個人客の他に、イギリスからと思われる団体観光客も宿泊していた。この観光客は私たちより年配の70代後半と思われる方々であったが、振る舞いもきちんとした人々で少し感心したりした。

ポルトガル時間はイギリス時間と同じ
ポサーダは人里離れたところで周辺にはレストランといったものがないことから、チェックイン時に夕食もお願いした。夕食の時間は8時半と聞いていたので、その時間に出かけると、レストランは上述のイギリス団体客のビュッフェ形式の夕食会となっていた。

レストランの従業員から「ご予約は?」と問われたので、「8時半に予約している」と答えると、「まだ7時半なので・・・」と言われた。不思議に思って、腕時計を示しながら、「もう8時半になっているけど」と答えると、「それはポルトガルの時間ではなく、他のヨーロッパ大陸の時間、ポルトガルはイギリスと同じ時間を採用する唯一のヨーロッパ大陸の国なんですよ」なんて説明を受けた。ポルトガル時間はお隣のスペインとかフランスと同じ時間と思っていたのだが、これが過ちであることを知り驚いてしまった。旅行の対象とした国の時間も把握していなかったお粗末さ。

レストランの従業員の機転で、「ビュッフェ形式の食事でよかったらどうぞ」ということで、イギリスの観光客に混じって食事をとることになった。それにしても、イギリス観光客の皆さん、とてもきちんとした人々であった。

レンタカーの借り入れの手続き
話が前後してしまうが、空港でのレンタカーの借り入れ手続き、そして空港からアライオロスへのドライブについて触れておくことにする。

レンタカーは昨年のスペインと同じで HERTZから借りた。AT車でコンパクトカーを予約しており、準備されていた車はBMWの116D(ディーゼル車)だった。借り入れ時点での走行距離は35,000Kmだった。そんなに使われた車との印象はなかったが、車後部に若干の傷が認められるものだった。

ヨーロッパでは、AT車のレンタル料はマニュアル車に比べて割高のレンタル料になる。AT車であることが理由なのかどうかは分からないが、エンジンのスタートがボタンスイッチだったり、ライトのスイッチの仕様が日本車と異なるなどから、車の操作方法に慣れるのに多少骨が折れた。

BMWの車全てに共通するのかどうか分からないが、後部ドアを開くのにドアについているBMWエンブレムを押し込んで開けることになるなど知らなかった。HERTZの店員に開け方を聞いたのだが、「こんなこと分からないのか」なんて感じでニヤニヤされてしまった。

その他、方向指示器の操作感覚がしっくりいかない(指示器を出して元に戻そうとすると逆向きの指示を出してしまうことがある)ことなど、戸惑うことも多かった。

スマホのSIMカード差し替えに手間取ってしまったことから、急遽レンタカー会社の提供するカーナビ(商品名:NEVER LOST)を借りた。このカーナビはアライオロスまでの1日しか使用することはなかったが、付属のシガーチャージャのおかげでスマホの充電に心配をすることなく旅をすることができた。

リスボン空港からアライオロスまでのドライブ
空港からアライオロスまでは高速道路A12、A6、そして一般道N4を経由してのドライブだった。

道路の状況は非常に整備されたもので、混雑もなくA6から一般道N4に分かれたのちも、ほぼ時速100Km程度で運転できるなど、とても快適なドライブをすることができた。

なかでも、リスボン空港を離れてしばらく行ったところにあるテージョ川河口にかかるヴァスコ・ダ・ガマ橋の通過は、気分がよい。

この橋、実に全長17.2Kmにも及ぶものだ。ヨーロッパで最も長い橋だという。東京湾のアクアラインが全長で15.1Kmでウミホタルから木更津までに掛かる橋の長さが約4.4Kmであることを考えると、この橋のすごさが理解できるだろう。ポルトガルの橋梁技術のすごさを知る。

なんでも、この橋の名前は、ヴァスコ・ダ・ガマのインド到達500年を記念して付けられ、1998年に完成したものだという。(ヴァスコ・ダ・ガマ橋、アクアラインについての情報はいずれもWikipediaによる)。
  


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