ポルトガル旅行 2017 (帰国後感想編5) ヴィゼウからギマランイシュ

October 29, 2017 – 11:39 am

ポルトガル滞在4日目を迎えたところで、ヴィゼウ(Viseu)から次の宿泊地ギマランイシュ(Guimarães)に向け出発した。

ヴィゼウ以降のルートについては、宿泊地を除くと、事前には決めてなかった。気の向くままのレンタカーでの旅でいいのではと思っていた。自由度が高いといえば聞こえはがいいが、事前の計画をきちんと立てた方が効率の良い旅行になったのかもしれない。今になって、多少、反省をしているところだ。

実際のルートは、ヴィゼウからアマランテに、そして、ポルトガル第2の都市ポルトに立ち寄り、夕刻に宿泊地ギマランイスに到着といったものだった。

アマランテ(Amarante):
アマランテに立ち寄ったのは、ポルトガルの観光案内に必ずといっていいほどこの地の教会と橋の写真が掲載されているとのことだったので、我々も、ポルトガルを代表する風景に接しなければということでここに立ち寄った。

ここで撮った写真が右に掲げておいた。それなりの写真が撮れたのではないかと思っている。

アマランテでは、とんでもないことでこの地のかたにお世話になった。実はアマランテに着いてトイレに行きたくなったのだが、なかなか駐車するところも見つからず困っていたところ、消防署の前に見張りのひとを見つけたのでトイレを貸してくれないかとお願いしたのだ。親切にも、どうぞどうぞ、という感じで消防署のトイレを貸してくれた。この場を借りて、お礼をいわねばと思った次第。

アマランテの散策は1,2時間程度したところで、ポルトガル第二の都市、ポルト(Porto)に向かった。

ポルト(Porto):
やはり、ポルトはポルトガルの第二の都市、今回の旅行では宿泊費用が高くなるということで避けていたが、1,2泊しても良いような美しい街だった。また、ポルトガルという地を知るうえでも、主な訪問地とすべきものだったように思った。

きちんとした計画もなく立ち寄ったのではあったが、坂道の多い街中をドライブするうちに、幸運にも、歴史地区のど真ん中に地下駐車場を見つけることができた。そこに、5,6時間駐車して周辺を散策した。

ポルトで、特に印象に残っているのは、サン・ベント駅、モヌメント・デ・サン・フランシスコ教会、そしてドゥエロ川の川岸の景色だ。

サン・ベント駅は、ガイドブックでは、世界で最も美しい駅のひとつとの触れ込みだが、確かにこの駅のなかの壁面を飾るアズレージョ(タイル画)は、素晴らしかった。ポルトガルの建築物には、いたるところにアズレージョを見ることができ、美しいものではあるが、この駅のアズレージョは圧巻だった。歴史の遺物としてではなく、実際に稼働している駅の壁面を飾るアズレージョには驚きすら感じた。

モヌメント・デ・サン・フランシスコ教会では、華美すぎるとも思える内部の装飾には驚かされた。とにかく、金ぴかである。ポルトガルという国、どこにいっても教会があり、それぞれの教会のなかは、絢爛豪華の金ぴかであるが、ここの金ぴかぶりには驚かされる。

装飾のすごさに加え、この教会で、もうひとつ驚かされたことがある。ガイドブックなどには紹介されていなかったが、このサン・フランシスコ教会にあった「納骨堂」である。この地下に、驚くほどの数の人骨が積み重ねられていたのだ。積み重ねられた人骨を覗き見たとき、エヴォラの納骨堂のときにも感じたのであるが、この国のキリスト教の持つ、他の国とは異なる、なにかオドロオドロしたものを感じてしまった。

ドゥエロ川の川岸については、実に、美しい。この川岸には、観光客目当てのレストランが並んでいたが、ここで、ガイドブックにも紹介されているイワシの塩焼きを食べた。岩塩だけで味付けしたイワシ、なかなかのものだった。少し時期外れでは、と思ったのだが、油がのったイワシ実に美味しかった。

ギマランイスに到着
ポルトを離れると、一路、宿泊地ギマランイス(Guimarães)に向かった。宿泊したポサーダはギマランイスのシティセンターから離れた、小高い丘の上にあった。このポサーダ、12世紀の修道院を利用したもので、ギマランイスを一望できる。右に掲載した写真は我々が宿泊したポサーダと隣接する教会。

この修道院、今も現役で使われている教会(右の写真の中央部)に隣接しており、その教会には、我々の滞在したその日も、地元の信者が多数参列していた。ポルトガルという国、敬虔なカトリック教徒の国という感じがする。

残念ながら、到着したのが夕刻ということもあり、ギマランイスの中心地の見学はできなかったのだが、天候にも恵まれ、ギマランイスの地を一望しながら、美しい夕日を楽しむことができた。
  
  


Post a Comment