東日本大地震とプリペイドカード

March 5, 2012 – 12:05 am

あの大地震の発生から1年が経とうとしている。大地震が発生したときの様子は、「東日本大地震・個人的体験(地震直後)」に記している。これを読み直し、あらためて大変な経験をしたとの思いを強くした。そうした体験の「痕跡」を私の財布のなかにあったプリペイドカードに見つけた。メモしておいた。

笠松運動公園のプールでの体験は、今ふりかえってみて、ぞっとする。まさに、命びろいをしたのだなと思う。地震直後は興奮しており、あまり深刻な状態にあったとは考えていなかったが、今、冷静に考えてみると、ことなきを得たのは本当に幸運なことであった、と思う。

プールサイドからタンカで運んだ年配の女性ふたりのうちひとりは、数日後、亡くなったと聞いた。この話し、事実かどうかは確かめたわけではないが、一歩まちがえば私も、とぞっとしたところだ。

地震被害からの復旧状況: あれだけの大地震、復旧には時間がかかる。笠松運動公園の施設の大部分は、「復旧作業中」ということで、1年経った今も、使用できない状態になっている。公共施設の復旧は遅々として進まないのには驚いてしまう。

私のいたスイミングプールについては、水が抜かれ、崩落した天井の瓦礫は取り除かれてはいるが、本格的な修理作業には着手されていない。聞くところによると、供用再開は、来年(平成25年)の1月という計画のようだ。

プリペイドカード: 私の手元には、スイミングプール使用のためのプリペイドカードがある。この下に掲げているのは、このプリペイドカードの表と裏の図だ。13,000円分のカードで、まだほとんどつかっていない。

カードの裏には使用履歴が印字されている。最後の使用月日は「0311」となっている。まさに、あの大地震発生日そのものだ。こんなところに、地震発生の記録が残っているなんて思いもよらなかった。

それはそれとして、まだ、9,650円分が未使用になっている。このまま、来年の1月まで使用することができない。プリペイドカードの注意書きには、「払い戻し」をしない旨、書かれている。スイミングプールが使用できない状態であっても、払い戻しはされないのかな?なんて思ったりした。

プリペイドカードなんていうのは平穏な状態しか「想定」されていないのだな、なんて思った。やはり、この地震、「想定外事象」であったのかな?


Post a Comment