我が家のブラウン管TVが壊れた

August 15, 2012 – 11:54 am

ロンドンオリンピックのさなか、それも女子サッカーの決勝の前日に、我が家のブラウン管TVが映らなくなった。
壊れたTVは、「我が家の地デジ事情」に書いたSONY製のKV-32DX750というモデル(2001年製造)だ。映像の質が、液晶テレビよりずっと良質だということで、これを楽しませてもらっていた。
このブラウン管TVを修理しようと、いろいろためしてみた。
結局は、ギブアップし、新たに液晶TV(Panasonic VIERA)を購入ということになってしまったが、その顛末をメモしておくことにした。

ブラウン管TVの故障: 女子サッカー決勝の前日、TVのスイッチを入れても映像がでなくなってしまった。音声は、問題なくでている。しかし、ブラウン管TV特有の動き、スイッチを入れると「ボン」という音がし、ブラウン管の表面に(強い)静電気が表れるというのがまるで無くなってしまった。

何回もスイッチを入れ直してみたり、接続の問題を疑って叩いてみたりしたが、症状は変わらない。

GoogleでTVの機番「KV-32DX750」をキーとして情報検索をしてみると、同様の症状を報告した記事が数多く見つかった。これらの記事によると、故障の原因は、どうやら、高圧電源の制御用のIC(MCZ3001D)であり、これを入れ替えることで修理できるという。数年前まで、SONYのサービスセンターにより無償で修理してくれたとの話しもある。

それではとうことで、早速、サービスセンターに電話をし、修理の可能性を問い合わせてみた。この種のサービスセンターに特有の受け答え、「修理の可否、料金は、サービスのものに見させていただかないとお答えできません。出張、見積もりの費用は、3,150円です」とのこと、Web情報についても話してみたが、特に反応なし。ただ、無料修理の対応は、既に、終了しているとの話し。

ともかく、修理見積もりの予約だけは、お願いしておいた。

修理サービス員の来訪: 故障から、3日後、SONYのサービス員が来訪。スイッチをいれてみると、一瞬、ブラウン管に映像がでたが、すぐもとの状態になってしまう。サービス員、私がサービスセンターに言った症状については、了解しており、故障原因も、私の理解と同じ、IC(MCZ3001D)の故障にある、との見解。

そこで、サービス員。ともかく、TVの分解に取り掛かり、TV下部の基板をとりだし、MCZ3001Dの使われている位置3ヶ所を指し示しながら、「ここと、ここと、ここ。交換すれば直ります。」との解説。そして、一言。「修理しますか?」

わがほう、「修理するといくらかかりますか?」との問いに、「2万ナニガシ円」との答え。ここで、わがほう、考え込んでしまった。ICの値段、1個で630円だから、3個で1890円。ということは、修理の工賃だけで、ほぼ、15,000円、ということになる。

いまや、どうサイズ32型の液晶TVの価格、4万円を切っている。修理費2万円がどうなのか、と考えてみたが、余り得策ではない。修理費1万円程度であれば、と思っていたのであるが・・・。ということで、修理はあきらめることにした。

来訪してくれたサービス員には申し訳ないと思ったのだが。そんなことなら、来訪前に、修理費用について説明しておいてくれればいいのになんて、多少うらめしくも思った。

自力修理を試してみたが!: 故障原因のIC(MCZ3001D)は、SONYのサービスセンター(秋葉原)から取り寄せることが可能だということがわかった。このIC、3個で1890円、送料などを合わせても。2,945円で購入することができることがわかった。

では、ということで、自力修理を試してみることにした。自力で、ハンダ付け作業などをして、問題のICを取り換えようと考えたのだ。うまくいかなくても、「ラジオ少年」を目指した血が騒いだ。不器用ながら、ハンダ付け作業の道具は揃っている。

サービスセンターからICを取り寄せ、ためしてみた。

暑いなか、汗だらけになりながら、ICのとりはずしと取り付け作業をやってみた。一応、取り付けを完了したところで、組み立て直してみた。

結果は無残。ICを取り換えても映像がでない。

いろいろ原因を考えてみたが。ICを取り外す際に、基板の一部を破損してしまったように感じる。やはり、SONYのサービス員の技術料は適正料金なのか、なんて思ったりしたが・・・。残念。

しかし、だ。PCの組み立てなんてのは、ICの足をハンダ付けするなんてことはない。電子関連技術をあつかうのに必要なスキルの中身も少しずつ変化しているのかもしれない。

結局、液晶TVを購入: いろいろやってみたが、結論としては、あらたに液晶TVを購入。パイオニア製の32型のTV、購入価格は、38,500円。故障したブラウン管TVの価格が、確か、20万円を超えていたことを考えると、とてつもなく安い。

これでは、家庭用電子製品を修理しながら大切に使おうなんて発想は生まれない。

そうはいうものの、液晶テレビの画像の品質、とてもブラウン管にはかなわない。重ね重ね、残念。

時代は、どんどん変わる。といったところか。

それはそれとして、故障してしまった。ブラウン管TV、廃棄するのはいいけど、処分には5千円程度の費用がかかりそうだ。

さて、どうするか!


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  2. Aug 26, 2012: 我が家のDVDレコーダ 故障そして自然復帰! | Yama's Memorandum

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