パソコンの寿命

March 3, 2009 – 5:47 pm

3日前のエントリー「我が家のWindowsマシン故障と修理の顛末記」でHP dx2000STの修理について書いた。その後、いろいろ調べてみると、同じ原因の故障が頻発しているとの話を見つけた。マザーボードのリテンションの爪が破損するという故障だ。HPの478ソケットを使っているものに相当数発生しているという。このトラブル、私にパソコンの寿命というものをどのように考えるべきか、いろいろ教えてくれたように思う。そのあたりのこと少し書いておいた。

HP dx2000STの故障と原因: 前のエントリーで故障の内容、そのものについて書いた。その後、いろいろ調べてみると、破損していたCPUクーラーの止め具のこと、「リテンション」と呼ぶらしい。同一の故障が、結構、頻発しているらしく、3年以内の保障期間中に破損した人、部品をHPから無料で受け取ったとの話だ。私のように、購入から4年以上たっていると、「純正」リテンションを8000円程度支払って入手することになるという(ここでみた)。

この「純正」というのが曲者だ。同種のトラブルについて書いているブログをみると、478ソケット用のリテンションは、600円程度で入手できるというのだ。プラスチックの部品ごときで8000円も取るとは、HPもあこぎな商売をしていると思ってしまう。Pentium4を載せるマザーボードでさえ、1万4~5千円もだせば購入することだって可能だ。なんていうことだ、と思ってしまう。

早速、近所のパソコンショップにいってみると、625円で売っていた。これから取り付けをしてみようと思っているところだ。うまく行けば、安く修理することができたことになる。

同種のトラブルが頻発しているのだから、HPはリコールすべきと思うのだが頑なに拒んでいるという話だそうだ。私自身、HPに問い合わせをしたわけではないので、その真偽は定かではないのだが……。直接、電話をして確かめてみようなんて思っているところだ。何はともあれ、応急処置を施しただけの状態にあるパソコンを修理してしまうのが先決だ。

パソコンの寿命をどのように考えたらいいのか?: 私のパソコン暦というか、計算機との付き合いはかなり長い。もう、40年も前からだ。大学時代の汎用計算機、そしてミニコンから始まって、スパコン、そして現在のパソコンに至っている。自分で購入したパソコン、すでに、10台は超えている。1台が20万円を超えていたはずだから、もう、パソコン本体だけで、200~300万円以上の出費をしていることになる。

なぜ、こんなにもパソコンを買い続けたのか?理由は簡単だ。パソコンが進化する速度が早すぎたからだ。あっという間に、手元のパソコンが陳腐化してしまっていた。特に、Windows98が発売されたあたりの時期、この傾向がすさまじかった。1、2年もすると、高価なパソコンが役にたたなくなってしまっていた。

ここ5年くらい、状況が変わってきたように感じる。前にも書いたことがあるが、我が家の稼働中のパソコンは5台。全て、それなりの役割を果たしている。手持ちのパソコンのうち最新のものは、今回故障したHP製のPC。すでに購入から4年が経過したものだ。

10年前に比べて、実効的なパソコン寿命が延びたといえるのではないか。5,6年前に購入したパソコンであれば、現在でも、何の問題もなく使うことができる。機能的には、10年後まで使い続けることができるに違いない。パソコンに対して要求される性能が、家庭で使用するという範囲に限定するなら、頭打ちになってきていると思えるのだ。

だとすれば、パソコンの寿命はハード上の故障とのかかわりで決まってくるということになる。最近、パソコンがすぐ壊れるという話を聞く。今回、私が経験した故障も、そのたぐいだ。こうしたことでも起きないと、誰も新たにパソコンを購入しようなんて思わないのかもしれない。

パソコンってそんなに簡単に壊れる?: これまで購入したパソコンでハード上の問題で退役したのはわずか1台だ。このときは、マザーボードが問題だったと記憶している。その時でさえ、CPU、HDDなどは再利用することができた。十年前のVAIOもハード上の問題で退役一歩手前ということになったが、2週間前、「我が家のSONY VAIO PCV-L310/BPが復活!」に書いたように、VAIO特有のキーボードをUSB経由のマウス・キーボードに置き換えることで乗り切ることができた。

メーカー製の特別な装いをしていないパソコンであれば、かなりの長期にわたって、使い続けることができるのではないかと思う。上記したSONYの場合は、SONY特有の設計さえなければ、そんなに苦労しなかった。マウス・キーボードなんて安いものだ。

メモリー、HDD、電源など、規格品が安く出回っている。中古パソコンを使い回せば、かなりのことができるのではないか。ちょっとした故障なんて、たいした苦労することなく、修理することができるのではないかと思う。メーカー品の変に凝ったパソコンでなかったらの話ではあるが・・・・

だらだら、思いつくまま、まとまりのないことを書いてしまった。言いたかったことは、費用をかけずに、かなりの情報環境を構築できる時代になったということだ。

それにしても、HPの修理がうまくいってよかった、よかった。


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  2. Oct 13, 2009: HP-dx2000STの修理完了 | Yama's Memorandum

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