日本航空もここまでだな!

January 12, 2010 – 4:01 pm

私も弱小株主の一人として注目してきた日本航空問題、やはり、公的整理ということになりそうだ。一件落着といえばそれまでだが、日本航空の株券は紙屑と化してしまう。かなりの痛手だ。それはそれとして、これまでの航空行政のいいかげんさ、一体誰が責任をとることになるのか?

鳩山首相のコメント毎日.jpに次のように報じられていた

鳩山首相は12日午前、日本航空(JAL)の企業年金減額へのOBの合意取り付けが難航することに「(年金の大幅減額で)生活に支障が出るとの気持ちは分かるが、JALがこういう状況になったのは一体誰の責任だということになれば、それぞれが責任を負わなきゃいけない話しだ」と述べた。OBは年金減額に応じるべきだとの考えを示した。株主の責任について「一般論として株主もそれなりに責任はある」とも述べた。首相公邸前で記者団に語った。

なるほど、と思ってしまう。しかし、日本の航空行政に責任を持つものとして、政府の責任については、どう考えるのだろう?これについては何も言及されていない。日航がこうなったのは、社員・OBと株主だけに責任があるということなのか?

株主の責任ということをどう考えればいいのか?株を取得した会社が倒産したら、株券は紙屑になります。その覚悟で株式取引をしなさい、ということであろう。株主の責任の範囲は、持株に限定される。それは当然だ。

しかし、今回の日本航空の公的整理への動き、なんとも釈然としない部分もなくはない。日本航空の株主には、私のように株主優待券だけを楽しみにしている弱小株主が多くいる。この数、40万人近くにものぼるという話しもある。これだけの弱小株主が「被害」を蒙ることになる。

こうなったら、私も株主として、責任を取らせていただこう。そのうえで、一言、言いたい。

政府には何の責任もないのか? 毎日.jpの記事だけでは、政府の責任について、鳩山首相がどのように言及したのか分からない。おそらく、何も言っていないのだろう。しかし、弱小株主の立場から言えば、日本航空の今回の姿、日本の航空行政のめちゃくちゃさの被害者と言えなくもない。必要もない空港をいたるところに作り、採算も取れないことが明らかな路線の運航を強要したのは誰なのか。政府そのものではないのか。自民党政権がやったことで、民主党には何の責任もないとでもいうのであろうか?

こうなったら、明日からでも、不採算路線は飛行機を飛ばさないことにしたらどうかと思う。「日航の社員の皆さん、ここまで言われたら飛行機を飛ばすことはないよ!」、なんて無責任なことも言いたくなる。日本航空の社員の今までの安全運航に果たした努力は、全く評価されないのだろうか?

それにもうひとつ、民主党が政権を取って以来の日本航空再建への取り組みだ。右往左往して、きちんとした対応をしてないのではないのか?一連の民主党政権の行った再建への取り組みは褒められたものではない、と思うのは私だけなのか。

40万人の弱小株主、民主党に責任はないとは考えていない。このあたりを鳩山首相も考えておいたほうがいい。率直に言って、民主党は40万弱小株主を敵にまわしたということなのだ。

まとまりのない話を書いてしまった。

民主党政権下では、こうした事態はまだまだ起こるだろうとの予感がある。次は、どこだ?!そろそろ真剣に国の行く末を考えなくてはならなくなったな。


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