引越しとゴミ・不用品の廃棄

February 28, 2015 – 4:31 pm

3年半お世話になったURの賃貸住宅(いわゆる公団住宅)を、数日前に、引き払った。

退去する際、特に大変だったのが、発生するゴミと不用品の廃棄。そのあたり、ちょっとした経験を中心にメモしておいた。

URの賃貸住宅: この賃貸住宅、基本的には、大学生の娘の住居として借りたものである。私と妻にとっても東京に出かける際に「拠点」として使えるのでは、ということで娘が一人暮らしをするには多少広すぎるものを借りていた。この3年半は、平均して月のうち1週間は、我々も「東京住い」をしていた。

借りていたのは、昭和40年3月完成で今年で築50年になる「歴史的建造物」だ。完成当時は標準的だった5階建ての建物で、4階の2LDKを借りていた。上がり降りするのにエレベータはなく、入退去に際しての荷物の搬入・搬出は狭い階段を使用しなくてはならない。洗濯機とか冷蔵庫などを出し入れするのは結構大変なところだ。

ゴミ・不用品の廃棄: 基本的には、娘のひとり住いということで、その引越し作業はたいしたことはないだろうと、たかをくくっていたのだが、想像以上に大変な作業だった。この大変さ、私と妻が利用しために家財道具が多くなっていたということも一因だが、それ以上に、引っ越しに際してのゴミの処理と不用品の廃棄の大変さに悩まされた。

当然のことながら、引越し作業を進めるなかで多量のゴミが発生する。このゴミを廃棄しようにも、これがなかなか難しい。普通ゴミについては、廃棄前に、「燃えるごみ」「燃えないごみ」「資源ごみ」に分類しなくてはならない。自治体の配布したパンフレットをみながら選別することになるが、これが結構大変。そのうえ、ごみの種類ごとに収集日がきまっているので、むやみに捨てることはできない。

普通ゴミの収集は1週間サイクルになっているから、引越しに際しては、ゴミ収集のサイクルを意識しながら計画的に進めなくてはならない。あらかじめ計画はたてるものの、引越し作業を進めるなかで、次々と想定していなかったゴミが発生する。これに対応するのは簡単ではない。

さらに困るのが、引っ越しに際して不用になった机、絨毯などの「粗大ごみ」の処分。定期的なゴミ収集の対象にならないうえに「有料」での回収になってしまう。私たちの借りていた公団住宅が建っている地域では(多分、東京都全体がそうだと思うが)、「粗大ごみ」のひとつひとつを申請し、定められた回収費用を支払わなくてはならない。

この回収費用が馬鹿にならない。たとえばベッド、ベッドのフレームとベッドマットの夫々が1000円で、計2000円が必要となる。机、テーブル、椅子等々、全部合わせると結構の金額になる。この金額に相当するステッカーをコンビニで購入し貼付し、名前と日付を書いてゴミ集積場の近くに捨てることになる。

この「粗大ごみ」の回収費用は、自治体によって異なる。私の通常住んでいる地域では、一律、1アイテム20円。さらに自分で清掃センターに持ち込めば、無料で廃棄することだって可能だ。引越し先までの運送費用と自治体の回収費用をバランスさせながら廃棄方法を考えることになる。

家電製品の廃棄: 不用品のなかには「粗大ごみ」として廃棄できないものがある。冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの「家電リサイクル法」の対象になるものだ。廃棄する際には、それなりの「手数料」が必要になる。

この「家電リサイクル法」、経済産業省のHPでは、「家電製品から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律」と説明されている。不用になった家電ゴミに含まれる資源ごみを有効に使用しようというのは重要なことなのではあるが、いざ不用品として廃棄しようにも、この「リサイクル法」のために、それなりの費用を要するということになってしまう。

いろいろ思案した結果、引っ越し業者のうち、不用になった家電の「買い取り」をしてくれるものを探すことにした。いろいろ調べ、今回は、クロネコヤマトの引越しサービス(単身赴任者用)に、家電製品の買い取りサービスを利用することにした。買い取りといっても、「無料譲渡」ということになってしまうが、「手数料」を払わなくてすむのはありがたかった。

冷蔵庫とか洗濯機のかさばる家電製品を4階から狭い階段をどう運びだしたらいいのか思案していたのだが、クロネコヤマトさん、さすがは引っ越しのプロ、なんなく搬出してくれた。


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  2. Apr 14, 2015: UR 公団住宅、退去時に敷金のほとんどが返ってきた | Yama's Memorandum

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