UR 公団住宅、退去時に敷金のほとんどが返ってきた

April 14, 2015 – 6:38 pm

以前、このブログで、2月末に3年半借りていたUR公団住宅を引き払ったことを書いた(「引越しとゴミ・不要品の廃棄」)。

今回は、住宅入居時に支払った敷金がほぼ全額返ったという、とっても嬉しい話について書くことにした。

この団地に入居する前、民間のアパートを半年ほど借りていたのだが、実に、敷金の全額を召し上げられてしまったことがある。それだけに、URの公団住宅の敷金の取り扱いは、実に、フェアだと感じた。

UR公団住宅退去時の敷金の取り扱いについて、私の経験をメモしておいた。

「現状回復」: 住宅を退去するときには、居住期間中に発生した損耗、損壊について、居住開始したときの状態に回復、多少いかつい表現をすると「現状回復」しなければならない。自らが「現状回復」するために作業をしたり、業者さんを手配したりするわけではない。何のことはない、退去した後、URが修理・修繕する際に必要な修理費を、入居時に払った敷金からさっ引かれるということだ。

私の場合、入居時に支払った敷金は、家賃の3ヶ月分(*)(家賃と駐車場でひと月、約80,000円)で、おおよそ240,000円だった。退去に際して、URの担当者によって修繕費として査定された金額は7,200円(税抜き)。1ヶ月分の家賃の10分の1にもならない査定額。この額、民間のアパートでは、とても考えられないものだ。

(*)最近は敷金が2ヶ月分になっているようだ。

修繕費の内訳は、台所のレンジフードの清掃費、お風呂の掃除、そしてトイレの消毒の3項目のみで、壁、ふすま、畳などの3年半の損耗、日焼けなどについては一切請求されなかった。

査定前に気になっていた、ベッドの足でできていた畳の凹みとか、カーペットを敷いた部分と敷かなかった部分の色むら、そして壁のピン留めあとなどについては請求されることはなかった。

敷金の清算: 「現状回復」費用が7,200円ということで、敷金からこれを差し引いた残りが返却されるということにはならない。実は、敷金は、修繕費のほかに、未支払いの家賃についても、ここから差し引かれる。

私の場合、2月の終わりに退去することにしており、退去手続きをはじめたのが月初めだったので、2月分の家賃がこの敷金から差し引かれることになっていた。というわけで、敷金から1ヶ月分の家賃と修繕費を差し引いた額、約150,000円が退去して間もなく(ほぼ3週間後)、私の口座に振り込まれていた。

なんと、ほぼ敷金の全額(未払い家賃分をのぞいて)が返ってきた。当然といえば当然だが、民間アパートの実情を知っているものにとっては、とても感激をすることだ。

因みに、月の途中で退去する場合には、日割り計算した家賃が、この敷金から差し引かれることになっているようだ。

住むならUR公団住宅かも:UR公団住宅は、築40年以上という物件が多く存在する。私が借りていた住宅も、いわば「昭和」を感じさせる古いものであった。時代の違いで、間取りに不満も残ることはあるが、敷金の取り扱いに見られるように「明朗会計」だ。家賃も相場に比べて安いと言えるだろう。

ただ、難点もなくはない。古い大型の団地になると強力な「自治会」組織が形づけられていることもある。望まないのに、自治会加入の強要とも思うようなことも発生する。とにかく、公団住宅が建てられた高度成長期の日本が残っている。若者にとっては若干の戸惑いを感じることもあるかもしれない。そんなことも、生きた「日本歴史」を体験すると思えば、よろしいのではと思う。それはそれで興味深いかもしれない。

我々が若いとき(40年前)、公団住宅への入居は困難だった。高い倍率の抽選にあたらねばならなかった。しかし、今は昔。収入が家賃の3倍以上という条件を満たせば、ほとんど問題なく入居できる。セカンドハウスとして借りることも可能だ。

さあ、あなたも、UR公団住宅に住みましょう!なんて叫んでしまう。ちょっと、URに対するリップサービス。

最後に、URのみなさん、そして管理人さん、3年半にわたり、ありがとうございました。


Post a Comment