通信費を見直す -光コラボの活用とスマホ・携帯の契約見直し-

February 28, 2016 – 10:35 am

我が家の通信費を計算してみるとひと月34,000円にもなっている。この額、通話料を除外した定額料金(基本料金と各種オプション料金)だけを積算したものだ。このうち光回線の利用料が約11,600円、残りはスマホなど携帯の契約料だ。家計にとっては、かなりの負担になっている。

昨年から「光コラボレーション」とよばれるものがはじまったようだ。これを活用するとどの程度通信費が抑制できるのか、そしてそのしくみに問題点はないのかといったあたりについて考えてみた。

結果、スマホ・携帯の契約をNTTドコモとし、今契約しているNTT東日本Flets光からドコモ光に乗り換えるとかなりの節約になることがわかった。

今回調べたこと、ドコモひかりを選択した経緯などをメモとして残しておいた。

我が家のひかり回線と利用形態の概要
我が家のひかり回線は、NTT東日本のFlets光ネクストの「ファミリー・ギガライン」というサービス。そしてインターネットプロバイダはOCNとAsahi-Netのふたつの事業者と契約している。また、Flets光ネクストについては、オプションサービスとして光電話を利用している。

ふたつのプロバイダのうち、Asahi-Netについては「固定IPアドレス」のサービスを利用し、これを自宅に設置しているサーバー計算機のための専用のネットワークとして使用している。

もうひとつのプロバイダOCNは、サーバー以外のPCなどネットワーク機器のインターネット接続に利用している。OCNについてはIP電話(ドットフォン)のサービス契を受けている。IP電話のVoIPモデムは個人所有のもので、レンタル費用は発生しない。

以上の構成で、現在支払っているひかり回線の通信料(通話料を除外)は、総計で11,594円になっている。

内訳は次のとおり:

NTT東日本   7,134円
フレッツ光(ファミリー・ギガラインタイプ)利用料  5,400
オプションサービス
  光電話(基本料)   500
  ナンバーディスプレィ   400
  複数チャネル利用料   200
  追加番号使用料   100
  ユニバーサルサービス料    6
消費税   528
OCN   2,516円
「フレッツ光ネクスト」ファミリー(ドットフォン付)  1,980
オプションサービス
  個人メール追加    250
  迷惑メールブロック    200
  ドットフォン割引   -100
消費税   186
Asahi-Net  1,944円
Bフレッツコース Mプラン  1,000
オプションサービス
  固定IP利用    800
消費税   144
総 計  11,594円

この通信費を安くする方法のうち、次の3つについてメリット、デメリットについて比較検討してみた。

  • NTT東日本Flets光とOCNのプロバイダサービスを2年契約に変更
  • 昨年からはじまった「光コラボ」のしくみを活用し、
    • 光回線をFlets光からOCN光に乗り換える(2年契約)
    • 光回線をドコモ光に乗り換える(2年契約)とともに、同時にスマホ・携帯を新規にNTTドコモと契約し、光回線とスマホ・携帯の抱き合わせによる割引サービスを受ける

光回線とプロバイダサービスを2年契約に変更:
サービスのかたちは現在と全く同じにし、NTT光フレッツとプロバイダOCNとの契約を最低利用期間なしから2年間の契約にすることにより、NTTフレッツ光そしてOCNの基本料金はそれぞれ 4,700円、1,100円になる。
NTTフレッツ光の場合、メンバーズクラブ(無料)に加入すると、1年目は毎月100ポイント得られるが、このポイントを毎月の請求金額の一部に充てることができる。2年目以降5年目まで加入年数に応じて、毎月のポイントは100ポイントずつ加算される。したがって、NTTフレッツ光の基本料金は1年目で実質4,600円になり、5年まで毎年100円ずつ減額される。

加入年数  フレッツ光   OCN 

 節約額 
 1   4,600円   1,100円 

 1,680円 
 2   4,500円   1,100円 

 1,780円 
 3   4,400円   1,100円 

 1,880円 
 4   4,300円   1,100円 

 1,980円 
 5   4,200円   1,100円 

 2,080円 
以降  4,200円   1,100円 

 2,080円 

光回線をFlets光からOCN光に乗り換える(2年契約):
 このかたちでは光回線の契約(光電話を含む)をOCNに一本化する。この場合、戸建てで現在使用している1Gbpsのサービスの場合、その標準料金が6,200円で、2年割(2年自動更新型)とすると1,100円割引かれ5,100円になる。初年度の12か月間はさらに450円の割引となる。ただし、Flets光回線からOCN光に乗り換える際には、事務手数料として3,000円を要する。
 初年度、そして2年以降についての料金をまとめると次のようになる(ただし、事務手数料3,000円を初年度の月割250円を加算)。

加入年数  OCN光利用料   節約額 
 1   4,800円   2,580円 
 2   5,100円   2,880円 
以降  5,100円   2,880円 

スマホ・携帯をNTTドコモで契約し、光回線をFlets光からドコモ光に乗り換え(2年定期契約):
 Flets光からドコモ光に乗り換え、上述のOCN光の場合と同様に戸建てで1Gbpsのサービスを受けると、標準料金(契約期間なし)が6,900円で、2年自動更新型により1,500円割引かれるので回線利用料は5,400円/月になる。ただし、Flets光回線からOCN光への乗り換えに際し、事務手数料として3,000円を要する。

 さらに、光回線をドコモ光とし、データ通信量を家族間でシェアする契約(シェアパック)とすると、光回線の接続料金が、さらに、割引かれる。標準的な通信データ量15GBの契約(シェアパック15)の場合、月々の光利用料から1,800円割引かれる。

 初年度、そして2年以降についての料金をまとめて光料金と現状の光回線契約からみた節約額の推移は以下のようになる(但し、事務手数料3,000円の月割を初年度分に加算)

加入年数  ドコモ光利用料   節約額 
 1   3,850円   3,530円 
 2   3,600円   3,780円 
以降  3,600円   3,780円 

最安値はドコモ光ということで、携帯(スマホ)も家族全員でNTTドコモに乗り換え
我が家は、家族全員がauのスマホ・携帯を利用している。全員、NTTドコモに乗り換え、光回線はドコモ光と契約することにした。上述したように、これで、光回線のための支払いが4,000円近く節約になりそうだ。いままで、光回線とプロバイダの定額料金分がちょうど半分になる。

ただ、携帯(スマホ)をauからNTTドコモに乗り換えるのに、それなりの費用が発生する。家族の契約がバラバラで2年定期契約の途中解約、MNP手続き、さらには端末の分割払いの未払い分の清算など、かなりの額になってしまう。しかし、一度整理しておけば、今後何か変更する必要がおきたときに対応しやすいだろう、ということで一大決心をすることにした次第。

多少の感想
それにしても、携帯(スマホ)とか光回線の契約、複雑怪奇だ。割引きの仕組みを理解するのは大変というのが実感。「安くなります」「安くなります」と連呼されるのだが、結局、割引きの仕組みを使って、ユーザーの囲い込みを図るしくみというのが実態のようだ。

電力自由化が話題になっているが、これも結局のところ、新電力会社はいかにユーザー囲い込みをするか、というところが鍵のようだ。ユーザーとしては、詳細に、割引きのうらにあるものを理解しないと怪我をすることになる。

最後にひとこと、光電話を利用している場合、光回線をNTT Fletsから光コラボの事業者に変えると、光コラボの事業者を変更するとき(例えば、NTT Fletsに戻るとき)電話番号は保存されない。いわゆる番号ポータビリティというのは、固定の光回線についてはないという。

一度、ドコモ光と契約してしまうと、ずーーっとドコモ光にならざるを得ないようだ。

「ユーザー囲いこみ」にはご注意!


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  2. Mar 5, 2016: 家族そろってauからドコモに乗り換え | Yama's Memorandum

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