従来型の床屋さんが「1000円カット」に勝つ方法

November 17, 2010 – 5:04 pm

昨日、久しぶりに床屋に行って来た。ものぐさということもあって、ほぼ3ヶ月ぶりの散髪、さっぱりした。髪を刈ったのは例の「1000円カット」店だ。刈ってもらいながら、「『1000円カット』店は本当に安いのだろうか?」なんてことを考えた。

結論から言うと、従来の床屋さんに比べて決して安くない。時間あたりの単価、理容設備を揃えるための設備の設置費、維持費などを考えると、「1000円カット」店は安くない。要らぬお世話と言われそうだが、従来型の床屋さんが「1000円カット」店に打ち勝つ方法を考えてみた。

「1000円カット」の体験: 初めて「1000円カット」を利用したのは、もう5年以上前だったのではないかと思う。そのときの心境、「なにか惨めな気分」だったとの記憶がある。シャンプーなし、髭剃りなしでカットだけというのは、当然とは思ったのであるが、カットが終わったところで、掃除機の吸い取り口で掃除されるのには閉口した。極端に言うと、「ここまで落ちぶれたくないな!」と思ったりした。

なにしろ、従来型の床屋さんの丁寧な仕事に比べると雲泥の差だ。こんなことだったら、自分でカットしたほうがまだまし、なんて思ったりした。ということで、従来型の床屋さんに逆戻りということになった。

ところが、1年前、いつも行く床屋さんが休みということで、やむなく「1000円カット」を再び活用してみた。どういうわけか、以前感じていた「惨めな感覚」はなく、むしろ10分間で終わる手軽さを好ましく思ってしまった。それ以来、「1000円カット」愛好者ということになってしまった。「年金生活者」になり、カットの良し悪しなどどうでも良い、なんて思いだしたのも一因なのかもしれない。

時間単価を考えてみると: 私が利用していた従来型の床屋さん、一度でかけると50分程度のサービスを受けていた。価格は、たしか3,500円程度だったと記憶している。これだと、10分あたりの単価は、700円になっている。

一方、「1000円カット」店では、一回の工程、大体10分程度というところが標準だろう。価格は、当然、1000円。実に、従来型の床屋さんの10分あたりの単価より高い。さらに言えば、従来型の床屋さんのほうが、平均した「技術力」は上だ。きれいに仕上げてくれる。

こう考えてみると、「1000円カット」店は、少しも安くない。むしろ、高いといえる。

従来型の床屋さんが打ち勝つためにはどうしたら良いか?簡単である。今まで、一括してやられていた「洗髪」、「カット」、「整髪」、「髭剃り」、「ボディマッサージ」などなどを個別のサービスとして切り離せば良い。「1000円カット」店でやっている「カット」のみのサービスも取り入れればよいのだ。

さらに言わせてもらうと、「カット」も「カットA」、「カットB」、「カットC」などとランク付けしたサービスを提供すれば良いのではないか。客の要望するグレードで「カット」のサービスを提供するのだ。

私のように、長時間、じっとしているのは苦手の客だっているに違いない。従来型の床屋さん、サービスの多様化をしてくれればありがたい、というのが実感だ。

従来型の床屋さん、これまでに培った技術力、そして素晴らしい設備を有効に活用することで「1000円カット」店を打ち勝つのは簡単なのではないか。


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