複式簿記作成に挑戦してみた

January 23, 2011 – 12:15 pm

1年ちょっと前、個人事業主になった(「個人事業YAMA’S NETの開業」)。それから1年が経過、はじめての決算、青色申告をする時期がやってきた。青色申告で「特別控除」を受けようとすると、決算書は「正規の」簿記方式、「複式簿記」に沿ったものでなければならない。いままで経理業務の経験は皆無、全くの素人だ。「複式簿記」のイロハから学習し、なんとか申告用決算書を書き上げた。

複式簿記とは?: 「複式簿記」による記帳を学ぼうと、Web上で経理について解説した記事を見たり、近所の図書館で関連する本を眺めてみたり、さらには期間限定で無償で使える「会計ソフト」などを試してみたりした。

こうした解説本あるいはサイトによると、複式簿記とは、事業で発生する取引を「『資産』『費用』『負債』『純資産』『収益』の5つのグループに分け、それぞれのグループの増減を帳簿に記録する方法」で、最終的に「損益計算書」「貸借対照表」という形式にまとめれば良いという。そのため、多数の帳簿を準備し、日常的にきちんと記帳してゆくことが求められている。

なるほどとは思うのではあるが、取引数がわずかな事業を営もうとするものにとって、こうした解説本に示されている手続きを全て行おうとするのはとても無理。これに代わるものとして、日々の取引を「(仕訳)伝票」という形式で記録しておけばよいということを理解した。

きちんとした形式の「(仕訳)伝票」を作り、最終的に集計すれば、「損益計算書」、「貸借対照表」などの決算書を作ることができる。この「(仕訳)伝票」をEXCELなどの表計算を活用して作成すれば集計も簡単に行うことができる。

「(仕訳)伝票」による取引の記録: 「(仕訳)伝票」の作成で理解しておかねばならないのは、取引内容を分類する「勘定科目」という概念、そしてこの「勘定科目」と取引量(金額)を「借方」「貸方」に分類する手続きということのようだ。

「勘定科目」、「借方」、「貸方」といった概念については、ひととおり解説書などから理解しておくことは必要だ。なかなか、このあたりの概念を理解するのは骨が折れるが、分かってしまえば、なるほどと思うはずだ。

この「(仕訳)伝票」から「勘定科目」毎に、「借方」、「貸方」の別に、集計すれば決算書が出来上がる。私のつたない経験から言えば、集計に際しては、表計算の関数、SUMPRODUCTとかSUMIFを使うのが有効。

こうした「(仕訳)伝票」から、決算書だけではなく、逆に、預金出納帳、現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳などを作成することも可能と思われる。

その他: 個人事業を開業しようとすると、最初の関門が税務署への申告書、決算書をどう作成するのかということ。経理のプロ、税理士に依頼するのが一番とは思うが、私のように事業規模が小さい場合には現実的ではない。なんとか、今回の作業で、このあたりをクリアすることができたのではないかと思う。

決算書の作成とは別になるが、個人事業専用の銀行口座の開設、取引用のクレジットカードを作成しておけばきちんとした記録を残すという意味でも重要だ。記録の裏づけになるし、伝票の記載間違いもチェックできる。

さあ、次は、e-Taxで申告だ。


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