Archive for the ‘読書・読後感’ Category



まさのあつこ著「あなたの隣の放射能汚染ゴミ」を読んでみた

Saturday, April 8th, 2017

近所の公立図書館の新刊書コーナで本書をみかけ読んでみた。

本書は6年前の「福島第一原発事故」により発生した「放射能汚染ゴミ」への行政による対応が杜撰で安全性を無視したものであると主張する。「告発」本のひとつといえる。

福島原発事故直後、この事故に関わる書籍が数多く出版されたが、最近はめっきり関連本を見かけなくなった。そのなかで、事故に起因する環境の放射能汚染問題は、注視しつづけていかなければならない重要な課題と思う。

本書で展開される著者の主張に同意するかどうかは別にして、少なくとも、我々がこの問題について考えるうえで、論点を整理するための手掛かりを与えてくれるものと思う。 (続きを読む)



Stephen Witt著「誰が音楽をタダにした?-巨大産業をぶっ潰した男たち」を読んでみた

Saturday, February 11th, 2017

実に、面白い本を読んだというのが私の読後感だ。

原題は、HOW MUSIC GOT FREE – The End of an Industry, the Turn of the Century, and the Patient Zero of Piracy、翻訳本だ。

オーディオデータの圧縮フォーマットMP3の開発、普及、そしてそれがもたらした巨大音楽産業の再編の詳細を描くノンフィクションだ。IT技術の規格・標準化、知的財産権、Webプログラミングの発展が相互に絡み合う物語といえる。

ここで描かれる物語を構成する個々については、断片的にではあるが、私もそれなりの知識を持っていた。しかし、本書を通じて、その全体像を俯瞰することができたように思う。IT技術が産業全般に及ぼしているインパクトの大きさにあらためて気づかされた。 (続きを読む)



荒川紘著「原発に抗して」を読んでみた

Saturday, February 4th, 2017

近所の公立図書館でみかけ、読んでみることにした。

本書を読もうとしたのは、著者が、原子力黎明期に福島県で育ち、東北大理学部で物理学を学び、科学史を専門とする方であること、そしてそのタイトルから反原発を主張するかたであることなどに、多少、関心を持ったということだ。 (続きを読む)



常石敬一著「クロニカル 日本の原子力時代 1945~2015年」を読んでみた

Wednesday, December 28th, 2016

近所の公立図書館でこの本を見つけた。

帯には「『原子力安全』の虚構をあぶり出す」となっている。反原子力を主張するものとしては、初版日が2015年7月と比較的新しい。福島第一の事故発生からしばらくは反原発を主張する図書が多数出版された。が、このところずいぶん少なくなったように感じている。読んでみることにした。

読み終えて、なんとも不思議なものを読んだというのが私の印象。読んだという事実だけでも記録しておこうとメモしておいた。 (続きを読む)



なかにし礼著「闘う力 -再発がんに克つ-」を読んでみた

Monday, April 18th, 2016

3年前の「生きる力」に続いて、今回、この「闘う力」を読んだ。

前回の「生きる力」は食道ガンの陽子線による治療について書かれていた。今回は、その治療にもかかわらず再発したがんを抗がん剤中心の治療により克服した経験について書かれている

私自身、血液系のガンを抗がん剤治療で克服した経験を持っており、著者による抗がん剤治療の苦しみ、副作用の実態についての記述に共感し、興味深く読ませてもらった。 (続きを読む)