Archive for the ‘読書・読後感’ Category



常石敬一著「クロニカル 日本の原子力時代 1945~2015年」を読んでみた

Wednesday, December 28th, 2016

近所の公立図書館でこの本を見つけた。

帯には「『原子力安全』の虚構をあぶり出す」となっている。反原子力を主張するものとしては、初版日が2015年7月と比較的新しい。福島第一の事故発生からしばらくは反原発を主張する図書が多数出版された。が、このところずいぶん少なくなったように感じている。読んでみることにした。

読み終えて、なんとも不思議なものを読んだというのが私の印象。読んだという事実だけでも記録しておこうとメモしておいた。 (続きを読む)



なかにし礼著「闘う力 -再発がんに克つ-」を読んでみた

Monday, April 18th, 2016

3年前の「生きる力」に続いて、今回、この「闘う力」を読んだ。

前回の「生きる力」は食道ガンの陽子線による治療について書かれていた。今回は、その治療にもかかわらず再発したがんを抗がん剤中心の治療により克服した経験について書かれている

私自身、血液系のガンを抗がん剤治療で克服した経験を持っており、著者による抗がん剤治療の苦しみ、副作用の実態についての記述に共感し、興味深く読ませてもらった。 (続きを読む)



伊藤洋一著 「情報の強者」を読んでみた

Tuesday, March 29th, 2016

前回の記事では、TBSラジオの朝番組で聞いた伊藤洋一さんの解説について書いた。そのついでに伊藤さんの著書にはどんなものがあるのか検索し、本書「情報の強者」を見つけた。2016年2月26日発行ということで、出版されたばかりの本のようだ。早速、アマゾン経由で手に入れ、読んでみた。 (続きを読む)



「実録 FUKUSHIMA」を読んでみた

Sunday, February 21st, 2016

本書は、米国・「憂慮する科学者同盟」のメンバーによる著作だ。原題は、”FUKUSHIMA -The Story of a Nuclear Disaster-”。

有名な「憂慮する科学者同盟」が、米国の「原子力反対派」として、福島の事故をどのように見ているのかを知ることができればと思い、本書をひもといた。

読後感は、事故から5年たった今、あの事故を振り返るうえで、ある意味、重要な視点を与えてくれたというあたりだろう。かなり煽情的な部分も多いが、そうした部分を割り引いても、納得させられるところは多い。

印象に残ったところ、興味深かった部分をメモしておいた。 (続きを読む)



Study2007著「見捨てられた初期被曝」を読んでみた

Friday, September 18th, 2015

福島第一原発の事故から4年半が経過した。各地で原子炉の再稼働が進められようとしている今、あの事故から、我々は、どのような教訓を汲み取るべきか問われている。

本書は、事故時そしてその後4年間にわたり政府、自治体が、放射線被ばくから住民を防護するため対応してきた措置、そして将来の防護方策を立案するためにとってきた動きについて、検討、批判を加えている。こうした措置、立案が、真摯に住民を事故から防護しようとするものでなく、むしろ事故以前に確立されていた放射線被ばく防護のありかたを劣化・変質させることに寄与していることを主張・告発する。

本書の主張がベースとするロジックには、私にとって、理解不能な部分も多々ある。しかし、原子力発電所にひとたび大きな事故が発生してしまうと、住民を放射線から防護することは著しく困難なことになるとの認識は、私も理解・共有することができる。

時間をかけて読み終えたということで、私の読後感も含めて簡単にメモしておくことにした。 (続きを読む)