Archive for the ‘科学・技術・原子力問題’ Category



40年の寿命を迎える原子炉 東海第2はあと3年

Friday, August 21st, 2015

日経朝刊(8月20日付)に、「40年廃炉見直さず -自民提言 運転期間延長論を封印」なる記事がでていた。この記事に、寿命を迎える原子炉がリストアップされていた。我が家に近い東海第2は、あと3年で寿命だ。

以下、寿命を迎える原子炉のリストを転載しておいた:

原子炉寿命40年

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東海村には東電の石炭火力発電所もあるのだ!

Friday, May 22nd, 2015

東電_東海発電所
 
全国的にはあまり話題にはならないのだが、私の住む東海村には東京電力の石炭火力発電所が2基稼働している。

上に掲げた写真は、海辺の砂浜から見た発電所の風景である。近所を散策したついでに海辺にでかけてスマホで撮影してきたものだ。写真左に見えるのが排気筒、そして右側の大きな二つの建物が火力発電所の本体(の筈)だ。

この発電所の正式名称は、「東京電力常陸那珂火力発電所」だ。この発電所の所在地は、東京電力の資料(常陸那珂火力発電所の概要)に記載されているが、「茨城県那珂郡東海村照沼768番地23」で、原子力の村として有名な東海村なのだ。 (続きを読む)



今年も「原子力立地給付金交付のお知らせ」が届いた

Saturday, November 1st, 2014

我が家は東海原子力発電所2号機から約2.5Kmの位置にある。
今年も例年どおり「原子力立地給付金交付のお知らせ」が届いた。
我が家を建てたのが16年前だ。ここに住みついて以来、毎年10月には、この給付金を受け取りつづけてきた。
受け取った「お知らせ」を以下に掲げる:

原子力立地給付金交付お知ら

因みに、ここでは私の住所氏名など個人情報を黒塗りしている。 (続きを読む)



舘野淳著「シビアアクシデントの脅威」を読んでみた

Saturday, June 28th, 2014

福島第一原発事故発生から3年以上の月日が流れた。事故発生以来、反・脱原発の主張を中心に、様々な議論が展開されてきた。関連本も数多く出版されている。
本書も福島第一事故関連本のひとつにくくることができるのではあるが、他の脱原発論議とは一線を画しているように感じた。副題を「科学的脱原発のすすめ」としているところに、本書の主張が凝縮されているようにも感じる。
印象に残ったところをメモしておいた。 (続きを読む)



牧野淳一郎著 「原発事故と科学的方法」を読んでみた

Wednesday, June 4th, 2014

近所の公立図書館で本書を見つけた。「科学的方法」がタイトルに掲げられているのに惹かれ、読んで見ることにした。
本書から、原子力の専門家ではないものの、理論天文学の一線で活躍する科学者・研究者である著者が福島第一事故のさなか、どのようにふるまい、どのように考えたのかを知ることができた。非常に興味深かかった。
本書は、我々に、これまで経験したこともない原発事故のさなか、限られた情報から、正しく事態を把握し、自ら意思決定するには、何が必要だったのか?そうした事態において、「科学的な方法」の役割とはなにかを考えさせてくれる。 (続きを読む)