日経電子版(2017/6/19 12:48)に、「韓国原発の新設白紙に 文大統領『安全安価でない』」とのタイトルで、韓国新政権が原発政策を全面的に再検討する、との方針を示したと報じられていた。福島第一事故を引き起こした我が国では、設計寿命の延長とか、再稼働との動きがあるが、隣の国、韓国は福島原発事故をより深刻に捉え、脱原発の方向を目指すようだ。
このニュースのリード文は以下、
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日、釜山市郊外の古里(コリ)原子力発電所1号機の運転停止の記念式典で演説し、「原発政策を全面的に再検討する」と宣言した。新規原発の建設計画を白紙化するほか、設計寿命を超えた原発は稼働を延長しない。延長して運転中の原発は早期に閉鎖する。
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Friday, September 18th, 2015
福島第一原発の事故から4年半が経過した。各地で原子炉の再稼働が進められようとしている今、あの事故から、我々は、どのような教訓を汲み取るべきか問われている。
本書は、事故時そしてその後4年間にわたり政府、自治体が、放射線被ばくから住民を防護するため対応してきた措置、そして将来の防護方策を立案するためにとってきた動きについて、検討、批判を加えている。こうした措置、立案が、真摯に住民を事故から防護しようとするものでなく、むしろ事故以前に確立されていた放射線被ばく防護のありかたを劣化・変質させることに寄与していることを主張・告発する。
本書の主張がベースとするロジックには、私にとって、理解不能な部分も多々ある。しかし、原子力発電所にひとたび大きな事故が発生してしまうと、住民を放射線から防護することは著しく困難なことになるとの認識は、私も理解・共有することができる。
時間をかけて読み終えたということで、私の読後感も含めて簡単にメモしておくことにした。 (続きを読む)
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