Archive for the ‘読書・読後感’ Category



「ガモフ全集(全12巻)」を読み終えて

Monday, May 25th, 2009

もう1年くらい前から「ガモフ全集」(白揚社)を少しずつ読んでいた。やっと、全12巻を読み終えた。実に40年も昔、私の学生時代に購入し、いつかは読もうと思っていたものをやっと読み終えたというところだ。全巻、読み終えて、自然科学を学ぶことの意味、そして技術文明のありかたについていろいろ考えさせられた。

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やっと読み終えた「カラマーゾフの兄弟」

Friday, May 8th, 2009

ほぼ2ヶ月前、「今回は読めるかな『カラマーゾフの兄弟』」を書いた。4日前に、やっと読み終えた。大学時代の課題を、実に40年経てやり遂げたというところだ。前回のエントリーで、読み終えたら、感想を書くことにしていた。感想として何を書くかなと思っているうちに4日間が経過した。何を書こうか考えているうちに、時間が過ぎてしまう。「読んだぞ」というだけのエントリーでも残しておくことにした。

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今回は読めるかな「カラマーゾフの兄弟」

Monday, March 16th, 2009

亀山郁夫の新訳「カラマーゾフの兄弟」がベストセラーになっているという。本の帯には、「全5巻累計100万部突破」となっている。これまで何回も読もうと挑戦してみたが、残念ながら、一度として読みおえることはできなかった作品だ。今回こそはということで、新訳に挑んで、第一巻を読み終えた。いままでで最長不倒だ。ひょっとしたら今回は全て読みおえるかもしれない。

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佐藤愛子の著作と教科書・入試問題

Wednesday, March 11th, 2009

数日前に「大学の入試問題って難しいんだ!」というタイトルで記事を書いた。同じような話が佐藤愛子のエッセイにもでていた。佐藤愛子の著作が、中学・高校の教科書とか入試問題につかわれたが、この著作に付随している設問が著者自身では解けないという話だ。文学作品というものはどのように味わうべきものなのか、結構、面白い話と思ってメモしておいた。

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吉本隆明著「『反核』異論」を読んでみた

Saturday, January 31st, 2009

NHK教育の吉本隆明の講演を見て(NHK教育TV「吉本隆明が語る 沈黙から芸術まで」を見た)、この人の著作に興味を持った。近所の図書館にでかけて、その主著「共同幻想論」を読もうと探してみたが、一般の書架になかった(閲覧数が少なく倉庫に保管されていた)。とにかく吉本隆明の著作だったら何でも読んでみるか、ということで、目に付いた「『反核』異論」と「戦争と平和」の2冊を借りて読んでみた。「『反核』異論」のなかで主張されていること、特に「科学の本質」とはなにかを議論した部分は非常に重要であると考えた。現在の反科学的な風潮に対する鋭い批判になっている。

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