Archive for the ‘読書・読後感’ Category



鳥飼玖美子・斎藤兆史著 「迷える英語好きたちへ」を読んでみた

Sunday, November 8th, 2020

若いときからずっと英語という教科には悩まされてきた。そして、今も、相変わらず悩まされ続けている。英語という言語を習得するために人一倍努力をしたにも関わらずである。正直、自分の語学学習能力の低さには、我ながら、情けなく思ってしまう。

日経の読書欄で本書をみつけた。著者に、英語教育で知られている鳥飼玖美子さんがあったことから、英語に悩まされてきたひとりとして、英語というか語学の教育が習得がどのように議論されているかに興味をもち読んでみることにした。

本書では、全体を通じて、英語という言語を学ぶということがいかに困難なことであるかを、教育する側、学習する側、両方ともが思いしるべし、と主張されていた。改めて、英語を学び、そのうえで楽しむためには、相当の努力が必要で、一朝一夕では成し遂げられることではないということを再確認させてくれた。

以下、自分の英語学習歴を振り返るとともに、本書で興味深く思ったところをメモしておいた。 (続きを読む)



石井妙子著「女帝 小池百合子」を読んでみた

Tuesday, September 8th, 2020

本書は、東京都知事、小池百合子について、カイロ大学卒業という学歴詐称をはじめとする「スキャンダル」をひとまとめにしたもの。政治家に限らず有名人のスキャンダルを暴露する週刊誌ネタをひとつの成書として一挙に書き上げたという印象を持った。

本書を読んだのは、友人のひとりが本書を読み、小池百合子に対し驚き、怒りを持ったという話を聞き、興味を持ったこと。近所の公立図書館から貸し出し読んでみた。 (続きを読む)



宮坂昌之著「免疫力を強くする」を読んでみた

Friday, July 17th, 2020

新型コロナウィルスの蔓延により、ワクチン開発、ヒトの免疫機構について関心が高まっている。

ただ、この話題、素人にとっては非常に複雑で、理解しようにもとっかかりを得ることが難しい。「自然免疫機構」、「獲得免疫機構」、「抗原」、「抗体」といった数多くの関連用語が飛び交うが、これらがどのような役割をもち、相互にどのような関係を持つのか、門外漢の私にとっては、正直なところ闇のなかだった。

コロナ騒ぎのなかで免疫学の専門家のひとりとして著者はさまざまな見解を述べている。これらの見解に触れ、信頼に足るものではないかとの印象を持った。素人向けに、免疫学の解説本を出版されていることも知った。

本書はこうした解説本のひとつとして、最近出版されたものだ。 (続きを読む)



神里達博著「リスクの正体」を読んでみた

Sunday, July 5th, 2020

本書は朝日新聞に2014年から連載されている「月刊安心新聞」および「月刊安心新聞plus」というコラムを纏めたものという。

2020年までの6年間にわたり、その時々の出来事を著者の視点から分析、解説されている。私にとって、そういう出来事もあったな程度のトピックも、著者により時代的背景を含めて分析解説されると、なるほどそういうことだったのかと再確認させてくれる。

扱われているトピックは、タイトルの「リスク」あるいは「安心」と関わりのあるものでかなり広範囲なものだ。とても一人では取り扱うことのできない領域に及ぶ。逆にいえば、「リスク」とか「安心」というものは少数の領域では議論できない代物かもしれない。

それにしても、わずか6年間という間に大きな事件が起きていたのに気づかされた。




リンパ腫が再発

Thursday, June 11th, 2020

15年前に治療を終えたリンパ腫が再発した。

難しい病気であり、再発の可能性はゼロではないと思っていたが、さすがに完全寛解から15年間なにもなく過ごしたので、それなりにショックである。

2週間前に脚付け根あたりに「しこり」があることに気づき、近所の行きつけの病院で受診した。この「しこり」の正体を見極めるためにCT撮影を撮ったところ、リンパ腫であるこことが濃厚との判断になった。

それを受け、半年ごとの経過観察をしていただくことにしている血液内科のお医者さんに診断をしていただいたところ、「しこり」はほぼ確実にリンパ腫であるとの診断を受けた次第。

今後、患部の生検、PETなどの検査を行い、抗がん剤治療を開始する。

15年前の治療は、60歳前の治療ということで、かなり強力な抗がん剤治療を行なったが、今回の治療は70歳を超える年齢、そして以前に受けた強力な治療の影響もあり、そうは強い治療を行うことはできないようだ。ただ、この15年という月日の経過で治療方法もそれなりに進歩しているようだ。期待したい。

15年前の治療では、「病気になっても病人にならない」なんてスローガンで頑張った。今回も、同じスローガンで病に立ち向かおうと思っているところだ。