西尾獏著「私の反原発切抜帳-歴史物語-」を読んでみた
Tuesday, January 30th, 2018前回エントリに同じく、本書も近所の公営図書館で偶々見かけた図書のひとつだ。
著者、西尾獏は長年に亘り我が国における反原発の中心的役割を果たしてきた「原子力資料情報室」の共同代表のひとり。
原子力資料情報室設立の中心メンバー高木仁三郎の著作には、明快で鋭いロジックに感銘を受けたものであるが、現共同代表の西尾獏については、その名を見かけることはあっても、著作に触れたことはなかった。
本書を通じ、現在の反原発運動の流れのひとつに触れることができるのではと思い読んでみることにした。
一読した印象を述べると、私自身が原子力関連研究所に長年勤務していたにもかかわらず、本書を通じ、いままで知らない原子力業界の動きが数多くあったことに気付かされた、というところか。 (続きを読む)