祝 中島みゆき 紫綬褒章受賞

November 2, 2009 – 11:14 pm

この1年で最も驚いたニュース(大袈裟かな?)。実に、あの「中島みゆき」が紫綬褒章を受章することになった。お祝いを、といいたいところだが、・・・。中島みゆきが紫綬褒章をうけるなら、同年代のシンガーソンガーライターはどうなるんだろう、なんてつまんないことを考えてしまった。

中島みゆきに紫綬褒章 「いただきます!」というタイトルでasahi.comが伝えている。以下抜粋:

歌手中島みゆき(57)が、芸術やスポーツ、学問で功績を残した人に贈られる紫綬褒章を受章することになった。政府は2009年秋の褒章受章者を2日付で発表。3日に発令される。・・・

中島は、紫綬褒章受賞に際してユーモアたっぷりに喜びを表現した。

おもいがけずうれしいことの表現に「棚からぼたもち」と申しますが、今のわたしの気持ちは、ぼたもちどころではございません。「棚から本マグロ」。これくらいの驚きでございます。 ・・・・

 

30数年来の「隠れファン」であった私、中島みゆきの紫綬褒章受賞の報、結構なことではと思えばいいのであるが、どうも、中島みゆきがこういう訳のわからない賞を受けるというのはピンとこない。ある種の狂気も含む「情念の世界」を権力が褒め称えるというのは、いかがなものか?なんて思ってしまう。

20数年前、仕事で3年間ヨーロッパに住んでいたことがある。そのとき、日本から抱えていったもののひとつが、中島みゆきの『カセットテープ』だ。3年間、テープが擦り切れるほど聞いた。うまく説明できないのだが、良かった。

こんな話を知り合いにすると、共通の反応、「暗い!」。そうでもないのに、と思っていたが・・。

登山家で医師である、あの今井通子さんが、「ベースキャンプで、中島みゆきの歌を聞くんだ」、と言われたのを、どこかで読んだことがある(私の記憶違いかもしれない)。ひょっとしたら、中島みゆきの歌、「暗さ」というより何か勇気(蛮勇かな?)をくれる歌かもしれない、なんて思ったりする。

井上陽水とか吉田拓郎じゃだめ?なんて思ったりもする。年齢からいったら、拓郎は63歳、陽水は、私と同じ61歳。中島みゆきの57歳よりうえ。「業績」からいったら、陽水とか拓郎がうえなんじゃない?なんて思うけど・・・。ま、年功序列で賞というのもオカシイからいいのかな。

それに、拓郎は、肺ガンにかかって大変だったし、最後のはずだった全国ツアーも途中で中断してしまったし。ここらで、勲章のひとつもあげたらなんて・・・、「ほっといてくれっ」て言われそうだな。

陽水、これも当然受賞してもいいのではないのか、なんて思うのだが。

このふたり、いろいろ脛に傷がある。陽水の場合、あの大麻事件で「前科もの」。このあたりが、受賞できない理由かな。拓郎の場合、どうも喧嘩ぱやいといううわさ。賞を与えたあと、問題を起こされたら、困るということもあるのかもしれない。

ま、中島みゆきの受賞が、陽水、拓郎、それにサザンの桑田佳祐などなどを代表していると考えればいいのかな?ともかく、おめでたいこと、かな。


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