証言 原子力規制委員会は何をめざしたか
April 19, 2026 – 2:39 pm3月末の日経の読書欄に本書「証言 原子力規制委員会は何をめざしたか」の書評がでていた。
近所の公立図書館の蔵書のなかにこれがあるのをみつけて予約、読んでみた。
本書は3部構成となっており、3部では「原子力規制委員会確立の軌跡」として初代ならびに二代目の規制委員長、田中俊一、更田豊志、中村佳代子委員、池田克彦規制庁初代長官と初期の幹部職員(安田正也、櫻田道夫)に対するインタビューの内容の詳細が証言としてまとめられている。
この証言を通じて、2011年の東京電力福島第一原子力発電所の「壊滅的」な事故で失墜した原子力への信頼を取り戻すために規制体系を再構築しようとした努力を見ることができる。委員長などの証言はマスコミなどを通じて受けていた印象とはかなり異なるもので、日本の原子力の歴史にとって、未来を展望するうえで欠くことのできないものとの印象を受けた。
特に、田中俊一委員長の証言については、原子力の基礎分野の研究者の深い識見を証言のなかにみることができた。以下、私にとって印象的な部分について証言内容をメモしておいた。
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