日本航空の再建問題ってどうなるのかな?
October 30, 2009 – 10:17 am日本航空、いよいよ正念場を迎えたようだ。前原さんが国土交通大臣になって以来、動きが激しくなった。実は、私、日本航空の株主なのだ。株主といっても、「株主優待券」欲しさに株を持っている弱小株主に過ぎない。とはいうものの、株券が紙くずになってしまうのは、小額といえども癪にさわる。現在の動きに、少しだけ、感想をのべてみた。
再建の条件は企業年金の減額!: 日航の再建に向け、支援機構を活用することになりそうだ。公的資金が投入されるわけだ。ここで問題になるのが、日航OBが受給している「多額」の企業年金だという。
「毎日JP」(日本航空:再建問題 国管理下で再建 国交相「支援機構活用」)では、
日航に公的資金を投入して救済することには、政府内でも慎重論がある。日航の企業年金は運用利率が年4.5%と現在の金利水準よりかなり高いため、給付額を強制減額する特別立法も検討されている。
と報道している。日航本体が実質的に破綻しているなかで、こうした処置もやむをえないという感じもする。
が、しかしだ。年4.5%というのは、どの企業年金もこの程度の運用利率を想定しているのではなかったのか?これって、日航に限らず、企業年金というのはあてにならないということを示しているとことなのかもしれない。ひとごとではないぞ。
笑ってしまう静岡県知事の対応: 日航関連でもうひとつ、Yomiuri Onlineの「日航撤退、文書で伝達 静岡空港」なる記事。静岡県のローカルニュースのようだ。
日本航空(JAL)の幹部が29日、県庁を訪れ、川勝知事あての西松遥社長名の封書を手渡した。2010年度に静岡空港から撤退する意向を始めて正式に伝えた。早ければ10月5日にも撤退することになるが、川勝知事は29日夕、「西松社長が本当に自分の気持ちで書いたのか。(封書の文書に)サインはあるが、私は西松社長から聞いていない。JALを代表するものとみなしていない」と述べ、開港から約半年で突きつけられた撤退宣言に強い不快感を示した。
役にもたたない空港を作り、JALに運航を無理強いしてきた静岡県の対応こそ問題にされるべきではないのか。今や実質的に破綻している日本航空に対して、「撤退宣言に強い不快感を示す」というのは、あまりにも現在の日本航空の状況を理解していないたわごととしか感じられない。
弱小株主として、「あなたがたのそうした態度が日本航空をだめにしたひとつの原因」と言いたくなる。
私の住む茨城県にも新たに空港ができる。幸いにも(?)日航は運航しない。この空港(ビル)、開港する前から「赤字」確実だそうだ。県知事の対応、「イベントでも開いて人集めをする」のだそうだ。日本の航空行政、どこもかしこもめちゃくちゃだ。
日本航空の問題、日本の航空行政の問題そのものだ。
それはそれとして、株主優待券はどうなるのだろう?これがなくなると、株券は紙くずになってしまうのかな?!
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