団地自治会ニュースで考えさせられた話

June 20, 2012 – 5:38 pm

半年前からURの集合住宅(公団住宅)を利用させてもらっている。団地の自治会のニュースに興味深い記事を見つけた。メモしておいた。

自治会ニュースに掲載されていた話は、UR、日本総合住生活JS(URの子会社?)、団地の補修を行っている業者さん、そして団地自治会との間の関係についてのもの。これって、団地住まいをしないかぎり気づかない話ではないか、と思ったりした。

自治会ニュースで見た記事: 記事内容[抜粋)は以下のようなもの:

○月○日に自治協各団地と都市機構住宅管理センターとの話し合いがもたれます。△△団地は9項目の要望を出しました。
1.2.(省略)
3.樹木剪定・植栽手入れ、一般清掃、雑排水管清掃、小修理等は、△△団地を熟知し継続性のある○○産業にお願いします。
4.以降(省略)

そして、

例年排水管の清掃は○○産業が担当していましたが、昨年の競争入札で日本総合住生活(JS)になりました。△△団地に不慣れな業者((株)××)が担当しますので、不都合のないよう要請しました。

団地自治会の要望のなかみ:について私なりに整理してみると、以下のようになる:

△△団地では、○○産業という会社が団地内の業務を一手に引き受けていた。私の居住する部屋の修理をしたときも管理人さんから紹介され対応してくれたのは、この自治会ニュースに書かれていた○○産業だった。○○産業は、長年にわたって、この団地内で発生する樹木剪定などの補修作業を請け負ってきた業者さんで、団地自治会(と自治会を構成する住民のみなさん)と良好な関係を築いてきたようだ。

その○○産業とは別の業者さんが、例年団地で行われている排水管の清掃作業を担当することになったという。業者さんの変更は、UR都市機構の当該作業に係る入札の結果、(○○産業にかわり?)日本総合住生活(JS)が行うことになり、具体的な業者は(株)××ということになった。

団地自治会としては、JSのさしむける業者(排水管清掃作業は(株)××)では、団地のことをよく知らないので、不安を感じてしまう。できれば、JSは、従来通り、○○産業を担当業者にして欲しい。

といったことのようだ。

私の感想: 最初にこの団地ニュースを読んだ感想は、団地自治会というのは、URが正規に行った入札結果にまで圧力をかけるのか?と多少とまどった、というところだ。団地自治会の言い分では、新しい業者が参入することもできないではないか?なんて思ったりした。

団地自治会の主張は不合理なのでは、と思ったわけだ。

しかし、だ。よくよく考えてみると、日本総合住生活(JS)というのは、株式会社を名乗り「民間」の衣を着ているものの、れっきとしたURの外郭団体だ。JSの社長をはじめ役員の面々、例の天下り役員ではないか。

URとJSとの契約、大部分が随意契約との批判があったのを思い出した。そういう批判にこたえる形で行われた「入札」なのだろう。JSが応札の結果、晴れて契約することができたのだ。正当な手続きを踏んで行われた入札。なんの問題はない。

とはいうものの、なんとも釈然としない話。団地自治会、ニュースには書かれていないなにかを知っていた?なんて、げすの勘繰りもしたくなる。

ことの真相は、知る由もない。ちょっと、気になっただけの話。


Post a Comment