素人的経済観測: 日銀ETFの含み益34兆円だって! 貯蓄するよりETFかな?
March 10, 2024 – 11:33 am今日の日経朝刊(3/10付け)に「日銀ETF含み益、過去最高34兆円 株高で1カ月4兆円増 水面下で活用策議論、財務基盤強化案に賛否」という記事がでていた。この記事のいわんとするところとは少しずれてはいるが、ETFというのは素人の投資にも有効なものではないかと思ったりした。
日経記事のリード文を以下、転載:
日銀が保有する上場投資信託の含み益が2月末時点で約34兆円に膨らんだ。株高を背景に時価は71兆円となり、ともに過去最高を更新したもようだ。日銀の財務基盤強化などの活用策が水面下で議論されており、市場が行方を注視している。
日銀がETFを買い入れ始めたのは2010年からで、低迷する日本株の底支えをしてきた。13年の異次元緩和開始から買い入れが増えたようだ。最近の株高を反映して、時価ベースで71兆円まで膨らみ、含み益が34兆円になったというからすごい。なんでも、71兆円というのは、日本の年間税収に匹敵する規模だという。
ただ、71兆円というのは、東証プライム市場の時価総額の7%にのぼる規模で、最近の株高は実力ではなく日銀の「買い占め」による歪んだものといわれてもしょうがない。そうはいうものの、これを呼び水に日本の経済が活性化することになれば、結果オーライということだろう。
5年くらい前に、このブログに「やはり投信というのは損なんだ!」と書いたことがある。「投資信託を保有する個人投資家の半数は損失を抱えている」という日経記事の感想を書いたのだ。損失がでる原因は、投信を販売する金融機関が、自らの手数料収入を優先し、「個人の短期売買」を助長することにあるとされていた。
日銀がETFで大きな含み益を得たという話を聞くと、投信でも長期に持ち続ければ、かなりの利益を得ることができるのではという印象を受ける。ETFであれば、投信のように金融機関との絡みもなく、最近の売買手数料が無いことなどを考えると、利息もつかない貯蓄というより、ETFの購入のほうが有利なのではないかと思ってしまった。
さあ、どうしよう。そうはいっても、大した資金を持たないわが身、どちらに転んでも大したことにはならないかな?