Archive for the ‘科学・技術・原子力問題’ Category



「子供たちの理数力は高い」って本当?

Monday, January 19th, 2009

1月17日の日経(夕刊)の「明日への話題」に、有馬朗人の「子供たちの理数力は高い」と題したコラムをみつけ読んでみた。高校生の子供を持つ親のひとりとして、私の実感とかなりかけ離れた見解だ。有馬朗人といえば、高名な物理学者、東大総長、そして文部大臣・科学技術庁長官を歴任した人物。日本の文部行政、そして科学技術行政に責任を持つべき立場の人だ。こうした人が、「子供たちの理数力」が高いと発言したのを見ると、いままでの「理数力」低下の議論は何だったのか?びっくりしてしまう。

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ゲリラ豪雨の原因は地球温暖化?それとも自然変動?

Monday, January 19th, 2009

e382b2e383aae383a9e8b1aae99ba8新聞記事を整理していたら昨年12月25日付の日経(夕刊)に、最近、大雨・ゲリラ豪雨の頻度が高くなっているとの記事がでていた。確かに、ゲリラ豪雨に関するニュースをよく目にする。実感としてもそうだ。こうした現象、地球温暖化問題とのかかわりで議論されることが多い。議論することには異存ないのだが、こうした現象が起きると、すぐ地球温暖化と直接結びつけ「CO2削減」のキャンペーンに活用されることには、多少、抵抗がある。果たしてそうなのか?こうした気象現象に対して、我々はどのように望むべきなのだろうか?

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E.シュレディンガー「生命とは何か -物理的にみた生細胞-」を読んでみた

Wednesday, January 14th, 2009

本棚には、私の学生時代(30~40年前)に購入し、もはや「古書」の範疇の本が多数ある。整理しようと自作の「蔵書管理システム」の構築を進めている。このブログで進捗状況について書いてきたところだ。(例えば、ここ。その他一連の記事)この「古書」のなかに、「生命とは何か -物理的にみた生細胞-」が見つかった。開いてみると、ところどころ線が引かれているとか、簡単な書き込みも見受けられる。読んだことはありそうだ。しかし、ほとんど記憶にない。あらためて読んでみることにした。これが実にすばらしかった。

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電子辞書の「前頭葉機能検査」って意味があるのかな?

Monday, January 12th, 2009

娘の電子辞書(Sharp製Papyrus)に「脳を鍛える大人の計算ドリル」というのがあった。そのなかに、前頭葉機能検査ということで、「カウンティング」と「単語記憶テスト」のふたつのゲーム(?)がある。このゲームで継続的に訓練を続けると、老人のボケ防止になるらしい。「単語記憶テスト」をやってみた。実に、30単語のうち4つの単語しか記憶できないという惨憺たる結果だった。娘がやると、実に、20単語くらい記憶できる。いよいよ老人のボケが始まったかと心配になってしまった。

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NHK教育TV「吉本隆明が語る 沈黙から芸術まで」を見た

Tuesday, January 6th, 2009

一昨日、4日のNHK教育テレビで「吉本隆明が語る 沈黙から芸術まで」を見た。この番組、昨年8月、昭和女子大学・人見講堂で二千人の聴衆を前に行われた講演を中心に構成されている。私にとっては、難解で、とても十分理解できたとは思えない。しかし、何か大切なことが議論されているという印象を持った。

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