救急搬送時のマイナンバーカード利用
December 15, 2024 – 11:06 am2,3日前、家族が救急車のお世話になった。救急搬送された病院で診察・検査を受けた結果、大事に至ることなく帰宅することができた。以下、その時の様子をメモしておいた。
こういう事態が発生したときに、役にたつかもしれない。その時気づいた、マイナ保険証の取り扱いについても触れておいた。
救急車の要請と搬送:
早朝、家族がめまいの症状を訴えた。自ら、立ち上がることも、歩行することも困難であった。めまい症状については、脳梗塞などに起因することもあるのではないかと緊急を要するかもと考えた。
とりあえず、救急車の要請をすべきか判断するため、#7119でアドバイスを受けることにした。ここでは、患者の症状、状態を伝え、救急車の要請の可否を相談すると、すぐ救急車を要請すべしとの判断をしてくれた。
119で、救急車をお願いした。
10分後には、救急車が自宅に到着し、もよりの病院に搬送してくれた。「健康保険証」の提示が求められ、「お薬手帳」を持参するようもとめられた。患者本人のマイナンバーカードと、「お薬手帳」を手渡した。病院への搬送時には、私が救急車を追って車で病院にむかった。
病院での処置とマイナンバーカード:
病院では、担当医師による診察、血液検査が行われるとともに、点滴が施されていた。めまいの原因については、耳鼻科的な症状によるものと診断され、2,3時間後には帰宅してよろしいということになった。
診察が行われている間、待合室で待機していると、病院の事務長(?)が、救急搬送時に預けたマイナンバーカードを持ち、「このカードを健康保険証として使用するには、パスワードなどの認証が必要ですので、ひとまずお返しします」という。帰宅時に、支払いをする際には、健康保険証が必要ですと伝えられた。
救急搬送された患者自身がマイナンバーカードの読み取り機で認証手続きをするのは現実的はない。確かに、認証手続きを必要としない紙の健康保険証を手渡しておけば、なんの問題もなく病院への支払いは完了することはできる。どうも、このあたりの手続きについて、マイナンバーカード反対派が問題にしてるようだ、と思った。
今回の私の家族については、帰宅時には何とか歩行も可能になっていたので、病院窓口で本人自ら「顔認証」をすることができ、事なきを得た。
救急搬送時のマイナンバーカードの扱いは?:
一連の流れをみると、病院の対応は、基本的には、マイナンバーカードの活用を推し進めようとする気はなさそうだ。とにかく、「紙の健康保険証」だと万全との姿勢のような印象を受けた。
気になったのでしらべてみると、日経電子版(12/2付け)に、「マイナ保険証で救急患者確認 9日から、本人同意は不要」という記事があった。この記事のリード文を以下、転載:
厚生労働省は9日から、マイナンバーカードに保険証の機能を載せた「マイナ保険証」を活用し、医療機関が救急患者の医療情報を取得できるシステムの運用を始める。意識不明状態など、患者の同意を得るのが困難な場合には、本人の同意なしで利用できるようにする。
・・・今後は救急患者がマイナ保険証を持っていなくても、氏名や生年月日などが分かれば情報を検索できる仕組みを整備する。
となっている。
マイナンバーカードの普及は道半ばではあるが、医療関係者が前向きに協力すれば機能する、と考えた次第。