伊藤公一朗著「データ分析の力 因果関係に迫る思考法」を読んでみた
Sunday, June 4th, 2017社会の動きを理解・予測しようとすると、意識するしないは別にして、事象間の「因果関係」を基礎に考えることになる。「因果関係」には、「風が吹けば桶屋が儲かる」という格言的レベルから、「アメリカの金利が上がれば日本円の対ドルレートは円安にふれる」という新聞の解説記事で見かけるものまでいろいろある。
議論するうえで基礎にする「因果関係」の各々がどの程度正しく、有効なものなのかを判定するのはなかなか簡単ではない。このあたりをどのように考えれば良いのかと思っていたところ、数日前の日経(2017/5/27付)の読書欄に「経済学の輪郭つかむ 数式使わぬ入門書増える」というのがあり、そのなかで本書が紹介されていた。
読んでみた。
期待したほどのものではなかったが、読んだという記録くらいは残しておこうということでメモしておいた。 (続きを読む)