Webサーバの立ち上げとバーチャルホスト
December 6, 2007 – 9:05 pmいよいよ我がプライベートサーバを情報発信源とするための要、Apache(httpd)の立ち上げだ。CentOS5のパッケージには、最初から、Apache2.2が含まれている。立ち上げに必要な作業は、基本的には、コンフィギュレーションファイルの設定とサービスの開始ということになるだろう。そうはいうものの、安易な設定作業は禍根を残す。まず、インターネット上の解説記事を読んで、設定に向けて頭を整理するところから開
解説記事の定番、@ITでApacheの記事を見る。古いところでは、2000年の連載記事「ApacheによるWebサーバ構築」、最近では、2005年の連載「実用Apache2.0運用・管理術」、さらに昨年書かれた「Apache2.2でWebサイトをパフォーマンスアップ!」なる記事がある。これらの記事をざっと目を通してみる。Apacheの機能をフルに活用しようとすると、かなりのスキルと知識を必要とするようである。しかし、我がほうのWebサーバ、アクセス数が極端に多くなるようなことは無いと思われる。基本的な動作ができる状態にし、今後の運用のなかで設定を見直すことにしよう。
Webサーバの設定として、「実用Apache2.0」の「Apache2.0の基本的な設定(Webサーバとして最小限やっておくべき設定)」に沿って最小限の設定作業を行う。加えて、我がPCサーバ上に複数のWebサイトを構築できるようバーチャルホストを可能にする作業を行うことにする。立ち上げようとするWebサーバは、基本的には、制限なく公開するが、バーチュアルホストのうちひとつだけは、.htaccessによるアクセス制限を設け、友人など限定したユーザのみが閲覧できるような構成とする。Webサーバ設定作業は、単純に、これだけの基本方針で行うことにした。
最小限の設定作業として、/etc/httpd/conf/httpd.confに対して、以下のような設定を行った(一部ディフォルトのまま);
動作に最低限必要な設定
Listen 80 User nobody Group #-1 ServerAdmin xxx@yamasnet.com ServerName www.yamasnet.comパフォーマンスを引き出すための設定
KeepAlive On MaxKeepAliveRequests 100 KeepAliveTimeout 15基本的なセキュリティ対策
ServerToken ProductOnly ServerSignature Off AllowOverride None
次に、バーチャルホストの設定である。Apacheのオフィシャルページの日本語版に、バーチャルホストの例が示されている。ここでは、バーチャルホストには、「一つのIPアドレスでいくつかの名前ベースのウェブサイトを実行する」場合と、「複数のIPアドレスのあるホストで名前ページのホスティングを行う」場合があるらしい。「バーチャルホストの例」には、それぞれ具体的な設定方法が示されている。このうち、「名前ベースのウェブサイトを実行する」の記述に沿って設定を行い、複数個のサイトが実行できるように設定をすることにした。このうち、ひとつのサイトについては、既に述べたように、.htaccessを可能にするよう、以下のように、AllowOverride Allとした。なお、これら複数個のサイトに対応する名前(CNAME)については、あらかじめ、DNSのゾーンファイル上で定義している。
<VirtualHost *:80> DocumentRoot /XXX/YYY/ZZZZ ServerName abcd.yamasnet.com <Directory /XXXX/YYY/ZZZ> AllowOverride All ———————– </Directory> —————— </VirtualHost>
以上の諸設定を行った後、
/usr/sbin/apachectl start
とし、わがプライベートサーバ上にWebサーバを起動した。該当するURLを与え、Webサーバが正常に起動していることを確認し、全ての設定作業を完了した。(なお、ここで示した設定方法はの詳細については、上記記事のなかで参考にしているサイトにて、詳細を確認していただきたいと思います)。
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