物価高対策にガソリン価格に補助金を出す?

April 29, 2025 – 2:42 pm

物価高の対策として5月22日からガソリンと軽油の価格を1リットルあたり10円引き下げることになるという。現在、180円程度だから10円の引き下げというのは5%ちょっとの値下げになるのだろう。年金生活者の私としては歓迎すべきとは思うが、本当にいい話なのか?

このガソリン価格について、驚くようなデータがある。我が国のガソリンの小売価格がOECD加盟国のなかで飛びぬけて低いというデータ。

以下だ:

この図は財務省のH.Pのなかに掲載されているもので、「自動車関係諸税・エネルギー関係諸税に関する資料」のなかのひとつだ。この図をみると、我が国のガソリン価格はOECD加盟国のなかでは米国の次に安いことがわかる。

ほんの10年くらい前には、1リットルのガソリン価格が100円を切ったことがある。このブログで、「ガソリン・灯油 そろそろ底値かな?」に、そのときの感想を書いている。

ガソリン価格は、原油価格と為替レートで決まる。100円の最安値を記録したときは、1ドル100円近辺だったと記録している。そして原油の需給バランスが供給過剰であったことにより1バーレル50ドルを切るなんてこともあった。

こうなると、今、ガソリンが高くなっているのは、基本的には日本円が安くなってきたこと、そして世界の「景気」がよくなったなどで原油価格が上昇したということによる。

最近の物価の上昇、そしてガソリン価格の上昇をみて、短絡的に補助金をだしてガソリン価格を下げようなんていうのは対応しかたが間違っているのではと思ってしまう。

国際的にみて、日本のガソリン価格を低くするには、何のことはない、日本円を強くすることでしかない。もっというと、最近の物価高、日本円が安くなったことがおおもとにある。
 


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