気になったニュース: 「マイナンバーカード、4人に1人は「使えない」?」

June 16, 2020 – 4:56 pm

日経電子版(6/16掲載)の解説記事(知っ得・お金のトリセツ)に「マイナンバーカード、4人に1人は「使えない」?」というのがあった。なかなか興味深い解説記事と思った。

この記事によると、マイナンバーカードのICチップのなかに「署名用電子証明書」機能が組み込まれるのであるが、これが有効になっていないものがあるという。

その理由は:

  • カードに署名用電子証明書の搭載は任意
  • カード作成が開始された当初、署名用電子証明書の主な使途は、確定申告のe-Tax利用に限られていた
  • カードの保有目的を写真付きの身分証明書と考えるひとが多かった(地方自治体の担当者による署名用電子証明書の役割について不十分な説明)

といったもののようだ。

私の場合、確定申告のe-Tax利用のためだ。マイナンバーが登場する前には、「住基カード」を利用していたが、これが廃止されたため、止む無くマイナンバーカードを取得した。

住基カードの場合、カード自体のパスワードと公的個人認証サービス用パスワードのふたつがあった。前者は、カード交付時に設定する数字4桁の暗証番号でカードの所有者の本人確認に使用するもの、そして後者の公的個人認証サービス用パスワードはドキュメント書類の認証に用いる電子証明書の作成に用いるパスワードだった。

マイナンバーカードの場合、パスワードが4種類になっている。以下の4種類だ:

  1. 署名用電子証明書暗証番号(英数字6文字以上16文字以下)
  2. 利用者証明用電子証明書暗証番号(数字4桁)
  3. 住民基本台帳用暗証番号(数字4桁)
  4. 券面事項入力補助用暗証番号(数字4桁)

マイナンバーカードの交付時に、これら4棲類の暗証番号の登録を求められるが、正直なところ何が何なのかさっぱり役割がわからない。「なんにでも使えるマイナンバーカード」ということでてんこ盛りの機能を持たせようとした結果、わけのわからないカードになってしまったように思える。

なんとも、マイナンバーカードシステム、「屋上屋を重ねる」わけのわかんないシステムになっているようだ。

マイナンバーカードの不具合、根が深そう。


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