2015年のe-TAXには住基カードを使うことにした
December 16, 2015 – 5:31 pm毎年、年明けには、e-TAXで税を申告をする。
来年(2016年)からマイナンバー制度が導入され、e-Taxには「個人番号カード」を使うことになるという。では、いままで使っていた「住基カード」はどうなるのか?
いろいろ調べてみた。
結果、e-TAxには、しばらくの間、これまで通り「住基カード」を使うのが正解のようだ。
調べたこと、考えたことをメモしておいた。
e-Taxには「個人番号カード」の利用は控えたほうが良い:
マイナンバー制度の導入により、「税や年金、雇用保険などの行政手続きに必要だった添付書類が削減され、これらの手続きで皆様の利便性が高まります。」(総務省HPマイナンバーについて)という。
だとすると、このマイナンバー制度で発行される「個人番号カード」早速交付申請し、その「利便性」の向上の恩恵に浴したいと考えるのは当然だ。
しかし、だ。いろいろ考えてみると。
しばらくは、e-Taxをするには、この「個人番号カード」を利用しないで、従来どおり「住基カード」を活用するのが得策のようだ。
その理由を列挙すると以下になる:
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いつになったら「個人番号カード」が入手できるのか分からない
「個人番号カード」は「住基カード」のように市役所で申請すると即日交付されるわけではない。ひとりひとりに郵送されてきた個人カード交付申請用紙で交付申請し、申請が受理されたとの知らせを待って市役所で交付される。
申請して実際に交付されるまでに要する期間がどの程度になるのかはっきりしないようだ。
最悪の場合、確定申告の期限3月15日までに交付されないことだってあり得る(かも??)。 -
個人番号カード」に適合するICカードリーダライタを入手しなければならない
「公的個人認証サービスポータルサイト」には、個人番号カードに対応したICカードRW一覧が示され、「ご利用できる機器をご確認ください」となっている。今のところ、この一覧がどのカードリーダーライタが適合できるかどうかしるのに最も確からしい情報のようだ。
私の場合、e-Taxには日立製作所製の HX-520UJJ を使用していたが、この機器、この一覧には含まれていない。新しく購入することが必要になるかもしれない。新たな出費だ。 -
暫くのあいだ、住基カードは有効で e-Tax での利用も可
マイナンバー制度が導入されても、これまで利用していた住基カードは有効期間内は有効だという。
ただし、e-Taxにこの住基カードを利用には、「電子証明書」(3年ごとに取得)も有効でなくてはならない。 - 「個人番号カード」を、はやばやと取得する必要は見当たらない
「個人番号カード」の利便性なるものが盛んに宣伝されている。しかし、今のところ、e-Taxへの利用以外に活用できる場面は見当たらない。むしろ、この個人番号カードの「万能性」は百害あって一利なしなんて思ってしまう。
住基カードの制度が始まって10年以上が経過した。この10年を振り返って、e-Tax以外には何の役にもたっていない、というのが私の実感だ。あらたな個人番号カードが住基カードの「失敗」を乗り越えて有効利用されるとは、とても考えられない。
しばらく、世の中の様子を眺めるのが得策だ。またもや壮大な無駄遣いとなる予感がする。
それにしても、このところのマイナンバー制度導入のばたばたは何なのか。
百害あって一利なしのマイナンバー制度に反対したい。
全くもって、この国を憂いてしまう。
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