アマゾン vs. ヤマダ電機

May 7, 2010 – 6:20 pm

10年前に購入した電話機の買い替えをするなかで、買いたいと思った電話機の値段が、家電量販店のチャンピオン、ヤマダ電機よりインターネット通販(アマゾン)のほうがずっと安いことに気がついた。ヤマダ電機の「値下げ攻勢」、まだまだインターネット通販の低価格には及ばないものがあるのだ、と再確認。

電話機の購入: 10年前に購入した電話機の調子が悪いので買い換えることにし、近所の家電量販店にでかけた。数軒廻った家電量販店のうちヤマダ電機で、これはという機種を見つけた。見つけた機種はPioneer製のコードレス電話機(TF-FV3005-K)、比較的新しいモデルだ。

気に入った機種ではあったが、残念ながら、在庫切れでヤマダ電機では買うことはできなかった。では、ということで、「取り寄せ」てもらおうとしたのだが、これには5%の内金が必要だという。加えて、注文をしても、取り寄せられるのに1週間程度かかってしまうという。再度、お店にでかけるというのも、面倒だということで、購入することは見送ることにした。

インターネットで購入: 自宅に帰って、インターネット通販での同じモデルの価格を調べてみると、アマゾンが最安値。実に、ヤマダ電機より約30%も安い。ヤマダ電機の価格が16,800円であったのに対し、アマゾン価格は13,000円。実に、3,800円も安い。これはいいと、さっそく、インターネット経由で発注すると、驚くことに、翌朝10時ころに配達されてきた。

ヤマダ電機では、在庫切れで、1週間以上も待たなければならない商品が、アマゾン経由では、ずっと安く、しかも翌日には配達されてきたのだ。驚いてしまった。

ヤマダ電機の他店価格チェック: 今日の朝日(5月7日朝刊、12面)に、「ヤマダ電機2兆円超え 売上高『3兆円』へ攻勢」という記事がでている。このなかに次のような記述がある:

 ヤマダ電機が規模の利点を生かして安売りをすれば、消費者に恩恵が及ぶが、競争相手や家電メーカーは、たまったものではない。
 他社の販売価格を細かくチェックし、値下げで対抗していく販売方針に各社とも押され気味。ある大手家電量販店の幹部は、「圧倒的な購入規模で価格を低く抑えられると、勝負にならない」と漏らす。

この記事を見て思い出した。ヤマダ電機の売り場で、購入しようとした電話機の値札に、「他店の価格チェック済み」と書いたステッカーがあったのを思い出した。「細かくチェック」されている販売価格のなかに、アマゾンを含むインターネット通販の価格は対象とされてないようだ。

家電量販店のチャンピオン、ヤマダ電機の競争相手、アマゾンなどのインターネット通販となってしまうのだろうか?2年くらい前、「家電量販店?それともインターネット通販」という記事を書いたことがある。そこでは、家電量販店のアフターケアにはインターネット通販は太刀打ちできないのではないかという印象を書いたことがある。

ヤマダ電機が価格調査の対象とすると他店とは、アフターケアが十分な家電量販店、あるいは普通の小売店ということにしているのかもしれない。

それにしても、今回の電話機購入の経験、インターネット通販の低価格の凄さを感じさせたものであった。今から、どうなって行くのだろう?


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