我が家のDVDレコーダ、『ダビング10』対応に化けていた

July 8, 2008 – 11:17 am

デジタル放送番組のDVDへのコピー回数を10回まで許す「ダビング10」の運用が開始された。北京オリンピックを控えて、家電業界は、これを売りに、新型DVDレコーダの売り上げを向上させようと活き込んでいるようだ。我が家のDVDレコーダは06年度に購入したもの、「ダビング10」とは無縁だと思っていた。ところが、知らないうちに、我が家のDVDレコーダ、「ダビング10」に対応していたのだ。

我が家のDVDレコーダ(松下電器DMR-XW30)は06年に購入したもの。数ヶ月前に故障し無料修理をしてもらったばかりだ。修理のいきさつは、以前、ブログに書いた(「家電量販店?それともインターネット通販?」)。故障したときは、「ダビング10」も開始されることだから新たに買い換える必要があるかと思ったりもしていた。頻繁にHDDからDVDへのダビングをしている。確かに、コピーワンスの仕組みは難点だった。

突然「ダビング10」機能が働いた?: 昨日、妻が「NHKの黒沢映画をダビングしたのに、HDDの録画が消去されないけど、うちのDVDも『ダビング10』になったの?」という。そんなはずはないと思ったが、確かに、ダビング後もHDD上の映像は、そのまま残っている。ひょっとして、我が家のDVDレコーダも『ダビング10』?と思ったが、何故、働くのか仕組みが分からない。疑心暗鬼で、松下電器の関連サイトを覗いてみた。

松下電器のサイトに、「新ルール『ダビング10』対応バージョンアップサービス開始について」なるアナウンスがあった。このページを読んで、我が家のDVDレコーダで、「ダビング10」機能が働くわけが理解できた。バージョンアップサービスの説明を抜粋:

デジタル放送(地上デジタル放送/BSデジタル放送)を受信している場合には、自動的にバージョンアップが実施されます。・・・・ 本内容はデジタル放送番組のダビングに関する内容ですので、対象はデジタル放送を視聴されている方になります。これらの方は全て、デジタル放送によりオンエアーダウンロード放送で自動的にバージョンアップが行われますので、バージョンアップ用CD等の配布は予定しておりません。

なるほど、オンエアーダウンロードなる仕組みで、自動的に我が家のDVDレコーダが「ダビング10」対応にアップグレードされていたのだ。我が家のDMR-XW30も、かろうじて対象になっている。有難いことだ。

オンエアーダウンロードとは?: しかし、オンエアーダウンロードというのは初めて聞いた。調べてみると、松下電器のサイトの用語解説に、その説明があった。

<オンエアーダウンロード放送とは>デジタルチューナを搭載しているDVDレコーダ/ブルーレイレコーダーでは、性能向上や放送局側の環境変化に対応するため、不定期に放送され、本機の制御プログラムを最新のものに更新するための放送です。

となっている。また、「マイコミジャーナル」なるサイトでは、

すでに製造・販売されているDVDレコーダーやハードディスク内蔵のテレビでダビング10を可能とするためには、「Engineering Service(ES)」と呼ばれる、NHKの電波などを利用した機器のソフト書き換えが必要となる。だが、書き換えは深夜に行われることが多く、機器の電源を切ってコードはコンセントにつないだままの時に行われる。

どうやら、このサービス、松下電器以外でも、同様のサービスをやっているらしい。それにしても、知らないうちに、ファームウェアが更新され、どんどん家電製品が進化しているようだ。感心してしまう。


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