宅急便による本人確認

January 25, 2010 – 12:16 pm

数日前、個人事業を開始するにあたって銀行口座を開設したという話しを書いた(「個人事業YAMA’S NETの開業」)。同時に、この事業に関わる支払いを一本化しようと新たにクレジットカードを作ることにした。カード作成の手続きのなかで、カード会社から「本人確認」のためということで宅急便による書類が届いた。宅急便の会社が「本人確認」手続きをビジネスとしている。なるほどと思わせる仕組み。メモしておいた。

届いた書類: 自宅に、「セキュリティパッケージ『重要書類在中』」と表書きした厚紙封筒が宅急便で届けられてきた。送り人(荷主)はクレジットカード会社。何だろうと開けてみると、次のような文面の書類が一枚:

法人カードお取引開始に関するご連絡

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度は弊社法人カードをお申し込みただき、誠にありがとうございます。
さて,早速ではございますが、「犯罪による収益の移転防止に関する法律(※)」に基づき、法人カードのお取引担当者さまご自宅住所に本書状を送付させていただきました。
本書状の到着を持ちまして、法人カードお取引担当者さまの本人確認手続き完了となります。
お申し込みいただきましたカードにつきましては、別途所定の方法で発送させていただきますので、今しばらくお待ちいただきますよう、お願い申し上げます。
末筆ではございますが、お客様のますますのご発展をお祈り申し上げます。

※ 「犯罪による収益の移転防止に関する法律」
犯罪組織によるマネーロンダリング(資金洗浄)の防止やテロ資金対策のため、本人確認や記録の作成・保存、疑わしい取引の国への届出などを一定のものに義務付けた法律です。

なお、本書状の到着は弊社にて確認できますので、弊社へのご連絡は不要でございます。

新しいビジネスに感心してしまった。Googleで「宅急便」「本人確認」で検索してみると、「宅急便『本人確認サービス』の開始について」というヤマト運輸のページがある。平成20年からこうしたサービスが開始されているようだ。

宅配業界というのは、荷物を届けるだけではなく、本人の確認まで出来るものになっているのだと感心してしまった。

さらに、この宅配会社のページでは、「※このサービスは特許出願中です。」となっている。

アイデア次第で何でも仕事になることを再確認させてもらった次第だ。


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