ワールドカップ、オリンピックは曲がり角かな?
Monday, December 4th, 2023日経電子版(12/4 配信)に「ワールドカップ・オリンピック、開催地選定再考を」という記事がでていた。この記事、開催地選びの問題を中心に議論しているが、基本的には、こうしたスポーツ大会を持て囃す時代は過ぎたことを示しているように感じさせる。
記事のリード文を以下、転載:
世界で最も注目されるスポーツ大会の開催地選びは、招致合戦も始まらないうちに決着がついた。2034年に開かれる男子サッカーのワールドカップ(W杯)は、招致に唯一名乗りを上げたサウジアラビアで開催される見通しだ。30年はスペイン、ポルトガル、モロッコによる共同開催が内定している。やはり対立候補はいなかった。
国際スポーツ界では開催地をあらかじめ内々に絞る動きが広がりつつある。国際オリンピック委員会(IOC)が19年に総会で決定した方法だ。
ワールドカップ、オリンピックが肥大化し、「普通の国」にとっては経済的にとても開催できなくなり、カタールやサウジなどの金余りの強権国家しか開催可能でなくなったということのようだ。
そろそろ大会のありかたを抜本的に変えることがよさそうだ。
オリンピックを「常設の開催地」で開くという意見もあるようだ。記事では次のような意見が紹介されている:
(開催費用を抑制するため)無駄な建造物をこれ以上増やさないための解決策として、ジンバリスト氏は必要な施設を全て備えた場所を開催地に固定してはどうかと提案する。28年夏季五輪の開催地に選ばれた米ロサンゼルスは1984年の夏季五輪で使った施設を利用するなどして費用を抑え前回同様、黒字確保を目指している。
こんな意見が出てくることは、オリンピックとかワールドカップといったものは、もはや持続不可能なものになったということを表しているのだろう。