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司馬遼太郎著「翔ぶが如く」を読み終えた

Saturday, October 16th, 2010

司馬遼太郎著「翔ぶが如く」(文春文庫版 全10巻)を読み終えた。8月半ばから読み始め、実に、2ヶ月を要したことになる。実に興味深い本であった。現在の「日本」という国を考えるうえで、幕末から西南戦争の終結に至るまでの歴史的な流れを知らずして議論できないように思った。あまりにも私の知らないことが多くあることに気づいた次第だ。この書を読み終えたといことだけでもメモしておくことにした。 (続きを読む)



「竜馬がゆく」と「龍馬伝」(その5)

Sunday, August 8th, 2010

NHKの「龍馬伝」8月1日放映(第31回「西郷はまだか」)で、亀山社中「創設」の後、薩長連合にむけた長州藩への説得工作が開始される。龍馬の活躍もひとつの山にさしかかったというところだろう。この第31回分放映のなかで、なるほど、このドラマの狙いはこういうところにあったのか、と思わせる部分があった。それは、龍馬が目指している「日本の姿」、「夢」というあたりのことだ。今回は、「龍馬が目指したもの」は何であったのかという点に注目して、司馬版「竜馬がゆく」とNHK版「龍馬伝」の違いについてみてみる。 (続きを読む)



「竜馬がゆく」と「龍馬伝」(その4)

Sunday, July 25th, 2010

NHKの「龍馬伝」第29回「新天地、長崎」(2010/07/18放送)でいよいよ長崎の地が登場してきた。龍馬の活躍も、あらたなフェーズに移ることになる。楽しみだ。
しかし、この「龍馬伝」、神戸海軍塾の閉鎖から、龍馬たちが長崎を拠点とするまでのいきさつが今ひとつ明確に描かれていない。また、司馬版の「竜馬がゆく」と大きく異なる。
このあたり、司馬ファンの私としては、竜馬の活躍を理解するうえで重要な部分ではないかと思っている。
ということで、多少、長くなるが、司馬版「竜馬がゆく」の関連部を抜粋しながら、このあたりをメモしておくことにした。 (続きを読む)



「竜馬がゆく」と「龍馬伝」(その3)

Friday, July 9th, 2010

前回、5月30日放映:第22回の龍馬伝について書いた。シリーズ28回が7月11日に放映される予定になっている。NHKの「龍馬伝」、どうも司馬版の「竜馬がゆく」と、かなり異なったものになっている。「竜馬がゆく」の愛読者としては、NHK版「龍馬伝」が何を訴えているのか理解できない。

このあたりについて、少し書いておくことにする。 (続きを読む)



「竜馬がゆく」と「龍馬伝」(その2)

Wednesday, June 2nd, 2010

 NHK「龍馬伝」(5月30日放映:第22回)に、いよいよ、お龍(りょう)がでてきた。真紀よう子扮するお龍、なかなか良い。それはそれとして、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」と較べると、やはり随分異なる展開になっている。

今回の放映分については、お龍(りょう)との出会いのいきさつ、岡田以蔵の扱いといったあたりが気になった。気になったあたり、メモしておいた。 (続きを読む)