気になったニュース: 韓国原発政策全面的に再検討 新設白紙に!

June 19, 2017 – 6:09 pm

日経電子版(2017/6/19 12:48)に、「韓国原発の新設白紙に 文大統領『安全安価でない』」とのタイトルで、韓国新政権が原発政策を全面的に再検討する、との方針を示したと報じられていた。福島第一事故を引き起こした我が国では、設計寿命の延長とか、再稼働との動きがあるが、隣の国、韓国は福島原発事故をより深刻に捉え、脱原発の方向を目指すようだ。

このニュースのリード文は以下、

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日、釜山市郊外の古里(コリ)原子力発電所1号機の運転停止の記念式典で演説し、「原発政策を全面的に再検討する」と宣言した。新規原発の建設計画を白紙化するほか、設計寿命を超えた原発は稼働を延長しない。延長して運転中の原発は早期に閉鎖する。

私の原発に対する立ち位置:は、このブログのなかでも繰り返し述べている。

福島第一原発事故で我々が学ぶべき教訓は、

「起きるはずはないとされていた大事故」が現実に発生することがあるということだ。ひとたび、このような事故が発生すると、東日本の全てが放射能まみれになってしまうという事実だ。(例えば、ここ

とし、原発の再稼働に反対する。

百歩譲って、再稼働を認めるとしても、原発の寿命を超えるべきではないと考えている。

福島原発事故発生の翌年に、「原発の寿命40年をどう考える?」で、このあたりのことを考えてみたことがある。そのなかで「新エネルギー源確保のタイムリミットを現存する原子炉の寿命」とするのが筋ではないか、とした。

私の立ち位置からして、今回の韓国新大統領の原子力政策全面的再検討の方針を歓迎する。

さらに、日本海沿岸を故郷とするものとしても、今回の韓国の原子力政策の全面的再検討を歓迎する。

私の個人的な話になってしまうが、私の生まれ故郷は島根県だ。

我が故郷、島根県は、日本海をはさんで韓国の東海岸に接している。韓国の原子力発電所の多くが、その東海岸に設置されている。

ひとたび韓国の原子力発電所で大事故が発生すると、西風に乗って我が故郷を含む日本海側地域に放射性雲が流れつくことになる。条件によっては、放出放射能による被曝、そして環境の汚染は、かなりの大きさになることが予測される。

我が故郷を、福島のように、放射能まみれにしたくはない。

是非、韓国の原子力政策の全面的な再検討が脱原発の方向となることを望む。
  


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