気になったニュース: ドイツの政権基盤は不安定!?

May 8, 2025 – 11:56 am

ドイツの首相指名選挙で無風でメルツ新政権誕生になると思われたところ、なんと第一回投票では賛成票が与党議員数を下回ったという信じられないような事態が発生した。

日経(5/8付け朝刊)で「独極右台頭、造反招く メルツ新政権、波乱の船出」で背景も含めて報じられている。この記事のリード文は以下:

ドイツのメルツ新政権が6日、発足した。議会での首相指名選挙は造反劇の舞台となり、戦後ドイツで初めて再投票の末に選出が決まるという波乱の船出を余儀なくされた。極右政党が台頭した分だけ既存政党の力は弱まっており、メルツ首相の政権運営に今後も影を落としそうだ。


造反者を生んだ原因は、新首相メルツの右寄りの立場にあるといわれ、「1月の移民政策の厳格化を求める決議案」をAfDの協力を得て成立させたとことを含め批判されているようだ。

このAfD、最近の世論調査で支持率トップに立ったとの報道もある一方で、独情報機関の連邦憲法擁護庁から極右組織と認定されている。極右組織との認定は、第2党の同党の活動の制限をも含む動きも否定できない措置だと思う。

AfDの支持は、旧東独に多いといわれていることを考えると、いまだに東西ドイツ分離の後遺症が残っていることを再確認できるだろう。
 
ヨーロッパの主要国であるドイツの政情が不安定になっていること、時代が大きく動いていることを感じさせる。


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