石井妙子著「女帝 小池百合子」を読んでみた

September 8, 2020 – 5:09 pm

本書は、東京都知事、小池百合子について、カイロ大学卒業という学歴詐称をはじめとする「スキャンダル」をひとまとめにしたもの。政治家に限らず有名人のスキャンダルを暴露する週刊誌ネタをひとつの成書として一挙に書き上げたという印象を持った。

本書を読んだのは、友人のひとりが本書を読み、小池百合子に対し驚き、怒りを持ったという話を聞き、興味を持ったこと。近所の公立図書館から貸し出し読んでみた。

本書を読み終えた感想をひとことで述べると、「とても後味の悪い話を読んでしまった」というところか。多分、本書に書かれている、小池百合子の「虚言」と「はったり」は、大部分が本当のことのように思う。「虚言」のうえに、政治家としてのキャリアを突っ走てきたひとりの「女性政治家」のすさまじさに、恐れさえいだく。

ただ、「ウソ」と「ハッタリ」で、国務大臣、東京都知事までのぼりつめることを可能にした彼女の「才覚」には感心してしまう。ただ、この「才覚」、詐欺師のそれだ。我が国のマスコミ、政界が、この「才覚」に翻弄されてしまったのは、本当に情けない。

個人的な経験: 実は、私の個人的な話だが、小池百合子がテレ東の「ワールドビジネスサテライト」のキャスタをやっていたころ、夕闇のなか、神谷町のテレ東ビル前をひとりで考え事をしながら歩いているのを見かけたことがある。もう30年も前のことになるが、そのときのことを鮮明に覚えている。

ニュース番組の始まる前に、なにか自分の考えでもまとめているよう見受けた。なんというか、女性キャスタが、ひとり仕事に打ち込む場面として印象深かった。

政界におおきな影響力を持つ「化け物」に成長したのを見るたびに、テレ東ビル前の小池百合子のことを思いだしてしまう。

政治家というのはみな同じ?:本書には、小池百合子の周辺いた政治家のさまざまな「生きざま」が描かれている。今、話題の自民党幹事長の二階俊博など、我が国の政治の中心にいる数多くの政治家が登場する。

本書を読み進めると、結局、政治家というのは小池の「ウソ」と「ハッタリ」と同じような性癖を持つ人種なのでは、と思ってしまう。

本書の「小池百合子のうそ告発」というのを超え、日本政治の「うそ」が告発されているような気分になる。政治という世界への不信を呼び起こされたような気もする。
  

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