Archive for the ‘科学・技術・原子力問題’ Category
Wednesday, December 28th, 2016
近所の公立図書館でこの本を見つけた。
帯には「『原子力安全』の虚構をあぶり出す」となっている。反原子力を主張するものとしては、初版日が2015年7月と比較的新しい。福島第一の事故発生からしばらくは反原発を主張する図書が多数出版された。が、このところずいぶん少なくなったように感じている。読んでみることにした。
読み終えて、なんとも不思議なものを読んだというのが私の印象。読んだという事実だけでも記録しておこうとメモしておいた。 (続きを読む)
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ひと月前に読んだ憂慮する科学者同盟の「実録 FUKUSHIMA」のなかで議論されていた米国NRCの報告書SOARCA(NUREG-1935)を眺めてみた。詳細は別にして、そこに示されていたヨウ素とセシウムのソースターム(事故発生時から48時間の放出積算割合の図)が興味深かったのでメモしておいた。 (続きを読む)
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Saturday, March 12th, 2016
東日本大地震発生から5年目の節目を迎えた。新聞の特集記事のなかにグレゴリー・ヤッコ元米国原子力規制委員会(NRC)委員長のインタビュー記事を見つけた。福島第一事故のさなかに米国規制当局の責任者であった氏の5年経った今の発言、興味深く読んだ。
この新聞記事の興味深かった部分とともに、我が国の原子力規制委員会田中俊一委員長の数日前のインタビューを合わせて紹介し、原子力安全規制の在り方に多少の感想を述べておいた。 (続きを読む)
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Sunday, February 21st, 2016
本書は、米国・「憂慮する科学者同盟」のメンバーによる著作だ。原題は、”FUKUSHIMA -The Story of a Nuclear Disaster-”。
有名な「憂慮する科学者同盟」が、米国の「原子力反対派」として、福島の事故をどのように見ているのかを知ることができればと思い、本書をひもといた。
読後感は、事故から5年たった今、あの事故を振り返るうえで、ある意味、重要な視点を与えてくれたというあたりだろう。かなり煽情的な部分も多いが、そうした部分を割り引いても、納得させられるところは多い。
印象に残ったところ、興味深かった部分をメモしておいた。 (続きを読む)
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Tuesday, February 2nd, 2016
福島原発の事故からほぼ5年が経過した。九電川内原発に続き、関電高浜原発3号機が再稼働した。福島原発の事故は、我々にとって一体何だったのかと思う毎日だ。
福島の原発事故のあと、ドイツ首相メルケルが原子力に対する態度を180度変えたことは記憶に新しい。いまさらとは思ったが、我が国とは全く異なった選択を何故ドイツがとったのか、あらためて知ることができればと思い本書を読んでみた。
印象に残ったところをメモしておいた。 (続きを読む)
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