我が家の全館空調システムを修理した

November 19, 2008 – 5:43 pm

我が家、新築してから、今年で、丁度10年目を迎える。そろそろ家のリフォーム、修理を考えなくてはならない時期が近づいてきたわけだ。ハウスメーカの10年目の定期点検もやってもらった。リフォームの時期はいつ?なんて考えている矢先、我が家で使っている全館空調システム(商品名では空気制御システム(東芝製NextAir)となっている)が故障してしまい、修理するはめになった。なんとか満足するかたちで修理できたのだが、この「事件」を通して、今後、我が家をどのように維持していくべきなのか、いろいろ考えさせられた。

空調システムの故障: ここでいう「故障」とは、我が家の空調システムの一部「室内ユニット」が凄まじい音を出すようになったことを指している。ここ数ヶ月、騒音で、まるで工場のなかに住んでいるような状態になってしまっていた。数年前から運転音が気になっていたのだが、このところ、とても我慢できるような状況ではなくなってしまったのだ。

対策を考えなければと思っていたのだが、修理費用を考えて二の足を踏んでいた。2台ある「室内ユニット」が同じ症状。故障というよりシステムの寿命が原因と考えた。システムの寿命ということになると、新たなシステムを購入・設置しなければならないということになる。

この空調システム、新築時の導入費用が220万円。寿命がきたからということで、新たに設置しようとすると、同じくらいの費用がかかってしまう。正直、途方にくれてしまった。「年金生活」に突入した今、空調システムだけに、こんな多額の出費は許されない。それに、この空調システム、我が妻の反対を押し切って導入した代物。普通のエアコンにしていればこんなことにはならなかったのにと反省しきりだった。

修理の方策を探す: なにはともあれ、メーカー(東芝)に現状を知らせ、修理の方法と可能性を聞かねばと思っていた。ところが、東芝の空調システム関係、私がNEXTAIRを設置した数年後に東芝から独立し、関連会社「東芝キャリア」になったはず。NEXTAIR自身は、既に製造を打ち切ったという記憶がある。こんな状態だと、修理できるだけの技術情報がきちんとあるのかと不安になってしまっていた。

とりあえず、設置時に受け取った「取り扱い説明書」に書かれた連絡先に電話をしてみた。予想通り、「この電話は次の番号xxxに移転しました」との返答。ところが、移転先の番号に電話をすると、「この電話は使われていません」となってしまう。結局、東芝本社HPの「お問い合わせ(家電製品)」から東芝キャリア・品質サービス本部を紹介してもらい、相談を受けつけてもらうことになった。

親切な東芝キャリアの技術者: 相談に乗ってくれた東芝キャリアの技術者のかた、実に懇切・丁寧に対応してくれた。今回、直面した故障に対する質問だけでなく、我が家の「全館空調システム」の現状などなど、私が心配していたことについて技術者としての立場から、詳細に説明を受けることができた。対応してくれた技術者、ほぼ10年前に製造した機器であっても、とっても詳しい。「東芝は買いだな」などと、いらぬことも思ってしまったりした。

さて、我が家の故障、運転音が大きくなるという症状は、「室内ユニット」のファンモータを取り替えれば良いという結論に達した。対応してくれた技術者、申し訳なさそうに「ファンモータが高いのですよ、1個、7,500円するんですよ、1セット2個ついているから、ファンモータだけで30,000円かかってしまいます。それに技術料・・・」との話。ファンモータの取替えだけで、運転音は無くなるのか、という問いには、「完全に直ります」との返答。修理に大工事を想定していた私としては、ホッと安心。思わず、「ちっとも高くないですよ」といってしまった。早速、修理担当のブランチに連絡手続きをして頂き、早速、修理となった次第だ。

東芝製品の修理をやっている「東芝テクノネットワーク」から技術者がやってきてくれ、1週間後には、無事修理も完了。それまでの凄まじい運転音もピタリと止まった。これからやってくる寒い冬も、これで乗りきることができると安心したところだ。修理をやってくれた技術者さんに感謝だ。

故障の原因は何だ?: 修理担当の技術者のかたにいろいろ話を聞くと、同種の故障は良くあるとのこと。長年、使っているとファンモータ周りに埃、ゴミなどがつき、これが原因でファンモータの軸にずれが生じてしまい、大きな運転音が発生することになる、という。また、NextAirの場合、問題となった室内ユニットのファンモータが水平に取り付けられているため、「汚れの重み」により、10年近く使用すると、ほぼ確実に同じ問題が生じるとのことであった。

この装置を設置した10年前、10年超使うとして、どの程度の期間、この「空調システム」は使い続けることができるのか? と、我が家にやってきた東芝社員に質問したことを思い出した。そのとき来た年配の社員(定年後の嘱託社員と見受けた)からは、まともな返答がなかったと記憶している。この「嘱託社員」、むしろ、「10年を超えるほど使うのか?」とも思われる困惑した顔をしていた(私の10年前の記憶で間違っているかもしれないが・・・)。

メーカーの対応は適切か? 今回の故障騒ぎ、対応してくれた東芝の技術者の皆さん、とても親切で、良い対応をしてくれたと思う。しかし、一言、苦言を呈することを許していただくとすれば、今回の事例、発売当初には想定できなかった問題なのか? もし、想定できたものとすれば、200万円を超えるような高価な買い物をした顧客に、一言、説明があってもしかるべきなのでは、と思ってしまう。たとえ、当初、想定できなかった事例であっても、明らかになった時点で、こうした症状が現れる旨、顧客にアナウンスするのは当然の措置ではないのか?と思うのだがいかがだろう。

住宅に設置した機器の故障、誰が対応すべきなのか? ただメーカーの対応といっても、住宅に組み込まれるこうした機器について対応すべき主体が誰かは複雑な問題だ。今回の故障修理に立ち会って感じたことは、「空調システム」を構成している個々の機器は、そんなに高価なものではなさそうだ。むしろ、ダクトの設置とか、機器を設置するための工事に要する費用が半分以上を占めるのではないかと思ってしまう。だとすれば、住宅を建てたハウスメーカ(私の家は旭化成、通称へーベルハウス)こそが、こうした機器について、十分な対応をすべきものではないかと思ってしまう。少なくとも、機器の製造販売元とハウスメーカは連絡を密にすることが必要なのではないか。

この「全館空調システム」を設置することを決めたのは施主である私自身だ。この空調システム、いわゆる特注というものだ。十年点検にやってきたハウスメーカ社員に、こうした事態が発生した場合のハウスメーカの対応を尋ねると、「お客様に原則としては対応していただく」とのこと。それは、そうとしても、高価な住宅を販売するハウスメーカとしての立場、サービスのあり方を明確にしておく必要があると思うのは私ひとりだろうか?機器設置で利益を得ているのは、製造もとだけでなく、ハウスメーカもだからだ。

いろいろ書いているうちに長くなってしまった。今回気づいたことは、まだまだあるが、もう少し考え、あらためてまとめ直してみることにしよう。今回の経験、今後、どのように我が家の修理、リフォームをするのかという点で、結構、重要なことを教えてくれた感じがする。

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