「Bフレッツ」から「フレッツ光ネクスト」への更新
September 30, 2010 – 2:08 pmNTT東日本との契約を「Bフレッツ・ニューファミリタイプ」から「フレッツ光ネクスト・ファミリハイスピードタイプ」に更新した。これにあわせて、いままで使っていた電話を「ひかり電話」に代えた。一連の手続き、料金、工事の内容などをメモしておいた。
NTTの宣伝をするつもりはないが、この更新、ユーザーにとってお得では、と思ったりした。
更新することの利点: 以前から、アナログ(メタル)の電話回線を「ひかり電話」に変えたいと思っていた。基本料金が安くなるうえに、従来からの電話番号をそのまま使える。加えて、あらたな電話番号をひとつ増やすことができるという。システム障害が多いといわれていた時期もあったが、最近は、かなり安定してきた。
光回線自体の技術も、Bフレッツと契約した約8年前と比べて随分進歩したように感じる。NGNと呼ばれる技術も採用された。そろそろ更新しなければと思っていたところだ。
9月末までに契約すれば、変更の工事費が約5,000円程度に割り引かれ、さらに3ヶ月間の回線使用料が無料になるという。今変えれば、特別な出費もなく、新しいシステムに更新できるということだ。
更新前と後の月あたりの料金をまとめてみると、次のようになる:
電話番号をひとつ増やしても、変更前に比べ、月あたり6,728円で「ひかり電話」とネット回線費用トータルで約1000円程度安くなっている。
注目したいのは、変更前の「回線終端装置使用料」が、ルータ(PR-S300SE)と回線終端装置を合わせて同じ900円になっていることだろう。Bフレッツで契約していたときは、自前のルーターを準備しなければならなかったが、「ひかり電話」の契約をすると、Bフレッツのときの回線終端装置使用料を払えばルーターもついてくる。
このルーター、未だ機能の詳細をチェックしたわけではないが、マルチセッション機能もあるようだ。私の理解が正しいとすると、このレベルのルータは2~3万円以上はするので、かなり「お得」ではないかと思ったりする。
更新に伴う設定作業など: 我が家では、ふたつのISPと契約している。OCNと朝日-Netのふたつだ。このうち、朝日-Netは固定IPアドレスを取得し、自宅に設置しているWebそしてメールサーバー専用として使っている(これまでのネットワーク構成については、「Bフレッツのマルチセッションでサーバ専用ラインを確保」に書いている)。
今回「フレッツ光Next」に変更したことにより、OCNについては、特別な手続きの必要はなかった。一応、変更前に、OCNのサポート窓口に問い合わせをしたが、特には、私の側でのアクションはしなくてよかった。
もうひとつのISP、朝日-Netとの契約、特に固定IPアドレスがらみの契約では、煩雑な作業を必要とした。まず、NTTの更新工事が終了したところで、朝日Netに接続し、その後、改めて固定IPアドレスの取得手続きをする必要があった。この固定IP取得手続き終了後、1~2時間たって、Eメールを通じて割り当てられたIPアドレスが通知されてくる。この固定IP取得の手続きをするのに、改めて初期費用840円が必要になる。
固定IPアドレスを取得したところで、DNSサーバーのzone fileに新たなアドレスを反映させた。この作業が終了した後、サーバーが外部から正常に接続されるようになるのに約1~2時間くらいの時間を要した。「光Next」への変更作業の開始から2~3時間して、やっと我がサーバー、外部から正常に認識されるようになった。
ネットワーク構成の変更: 「 Bフレッツのマルチセッションでサーバ専用ラインを確保」に書いたように、更新前は、OCNと朝日-Netへの接続にはふたつの異なるルータを用い、各々のルータのWAN側出口をスイッチングハブで合流させて、その出口を光終端装置につないでいた。
今回、「光Next」に更新したことで、このふたつのルータのWAN側出口の各々を、新たにNTTによって提供されたルーター(PR-S300SE)のLANポートに繋いでやった。このルータ(PR-S300SE)については、特別な設定をせず、初期設定のまま使用した。これまで使用していたルーターの設定についても、特には、変更はせず、従来のかたちとして差し支えない。
NTT提供のルーター(PR-S300SE)のマルチセッション機能を用いることで、より効率的なネットワーク構成にすることができるように思う。しかし、従来と同じ状態に復旧させることが大切。そのあたりは今後の課題ということにした。
まとめ: 更新作業のため2~3時間にわたってサーバーが不通ということはあったが、比較的、簡単に従来どおりの機能を復旧させることができた。NTTが設置してくれたルーター(PR-S300SE)の詳細を把握すれば、もっと効果的に「光Next」が提供する機能を活用できるのでは、と思う。
取り付けが終了したところで、「Bフレッツ」から「ひかりNext」への変更はユーザーにとって「お得」なのでは、と思ったりした。まだ更新してないひとには、おすすめだ。別に、NTTの宣伝をするつもりはないのだが・・・。