気になったニュース オリンピック・マラソンの札幌移転騒ぎ
October 30, 2019 – 6:06 pm東京オリンピックのマラソン競技を札幌開催にするという話が沸き起こっている。
主催する東京都の小池知事には何の話もなく、突然、IOCが決定したという。なんとも、滅茶苦茶な話だ。
乱暴かもしれないが、この際、東京オリンピックからマラソン競技を外したらいいのではと思う。
商業主義的なイベント、オリンピックなんてのはもう終わりにした方がいい。平和の祭典なんていうけど、聖火リレーがはじめられた経緯とナチの関係を考えると、オリンピックが平和の祭典なんていうのは虚構だ。
ドーハの世界陸上でショックを受けたIOC:
ドーハで開かれた世界陸上では、猛暑のために出場選手の多くが棄権した。特に、女子マラソンに至っては4割超の棄権者がでたという。この事態に、IOCは危機感を抱いたそうだ。東京オリンピック開催時期の東京の条件が、ほぼドーハと同じで、出場選手にとって、「危険」な状態にあるという。これを避けるために札幌で開くことをIOCは決定したという。
選手の身体的な安全を考えるため、あるいはアスリートファーストでなくては、なんて話がでてくるが、どう考えてもおかしな話だ。
マラソンなんてそもそも危険なものなのでは:
そもそも、マラソン競技というのは「危険」なスポーツだ。昔のオリンピックでゴール寸前で意識朦朧の競技者がゴールするのを、いかにも賞賛するようなニュース映画をみたことがある。人間の極限に挑戦する姿というのが尊いものだともてはやされていたのではないのか。私も、正直感動した。時代は変わり、安全に協議を行うことが最も重要なことのひとつで、危険を冒してまでやるべきでないということになったようだ。そういうことなら、この際、すっぱり東京オリンピックからマラソン競技をとりやめにすればいいのではないのか。これって、暴論?
IOCの滅茶苦茶さより筋が通っているように思うけど、いかがだろう。
アスリートファーストって本当?:
次にアスリートファーストという話。このアスリートファーストは魔法の言葉だ。そもそもスポーツなんてのは、競技者が自分の力の限界に挑むというもの。極めて個人的なものであるはずだ。競技者のために、全てを犠牲にして条件を整えるなんていうのは本末転倒だ。
100歩も1000歩も譲って、アスリートファーストであるべきとするなら、何故、アメリカのテレビ局との契約を優先して、猛暑の季節に大会を開いたり、競技時間を早朝にするなんてのはどのように説明されるのだろうか?実に、おかしな話だ。
今回の騒動、唯一の解決策は、東京オリンピックではマラソン競技を行わないこと。