気になったニュース: 北朝鮮、東京五輪に参加せず

April 6, 2021 – 6:35 pm

ばたばた続きの東京オリンピック、北朝鮮が不参加を決めたという。

観客を日本人だけに限定するようなオリンピックにどんな意味があるのか疑問を感じていたところ、今回の北朝鮮の不参加表明。来るべきものが来たという印象だ。

日経(電子版:4/6配信)記事、「北朝鮮、東京五輪に参加せず 新型コロナを理由に」のリード文は以下:

北朝鮮は6日、今年7月開催の東京五輪・パラリンピックに参加しない方針を明らかにした。北朝鮮体育省が運営するウェブサイト「朝鮮体育」が「北朝鮮オリンピック委員会は新型コロナウイルスによる世界的な公衆衛生の危機から選手たちを保護するため、委員の提案に基づき不参加を討議決定した」と掲載した。


オリンピックというと、崇高な理想を掲げる「平和の祭典」として持ち上げられるが、結局のところ、各国の政治的思惑に翻弄されるスポーツを利用した「偽善的な祭典」というものだ。「平和」を標ぼうしながら、覇権主義的な国威発揚の場とされてしまう。

今回の北朝鮮の不参加表明、東京オリンピックに参加することで、彼らが何の利益も得ることができないと判断しただけの話だ。平昌オリンピックのときのように、「平和の祭典」という美名に隠れて、北朝鮮のミサイル開発、核戦略の整備などを進めることができないとの判断をしたのだろう。

「新型コロナから選手たちを保護する」ためという不参加理由。すくなくとも「表面上」は納得に値する。コロナウィルス以前の東京オリンピックを議論する際には、必ずといっていいほど、「アスリートファースト」という標語が叫ばれていた。今回の北朝鮮の不参加は、北朝鮮版の「アスリートファースト」を具現するものといえる。

これを機会に、各国のオリンピック委員会は、選手を保護するために東京オリンピックへの不参加を表明すべきなのではと思うがいかがだろう。

さらに言えば、そろそろ、商業主義と覇権主義に汚染されたオリンピックというものを、この機会に見直すのが良い。「参加することに何の意義もない」というのが最近のオリンピックというものではないのかと思う。

さらに言えば、来年の2月に開催予定の北京オリンピックも中止し、中国の覇権主義、人権無視の動きを批判する場とするのがいいのではないか、と思ってしまう。

 


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