メタルから光に
June 22, 2010 – 11:56 amUSTREAMでやっていたソフトバンクの孫正義社長と池田信夫の討論会を視聴した。実に面白い議論だった。ソフトバンクという大会社の社長自らが、一昔前の秋葉原駅前のもの売りにも似た調子で、販売促進をやっている。このエネルギーたるや凄い。富士通、日立といった古くからの日本企業の社長にはとても太刀打ちできない。ソフトバンクは「買い」だな、なんて思ってしまう。
あまり関係がない話であるのだが、我が家では、実に、固定電話用の「メタル」と、インターネット回線用の「光」の両方と契約している。実に、無駄な構成だ。「光」に統一しようとしたら、これが結構、大変。NTT東日本のHPを見たり、NTTの「案内」(例の106)に電話をしてみたが、なかなかうまくいかない。
やはり、NTTが日本の通信インフラを握っているうちは・・・なんて思ってしまう。
孫正義VS池田信夫「光の道」対談: 議論は、原口総務大臣が進めようとしている「光の道」構想について行われた。池田信夫が氏のブログ上でおこなった孫批判に対し、孫正義が反論している。私の印象では、この討論、孫正義の完勝。池田信夫の批判を自らの側の宣伝材料に取り込んでしまっている。
議論の核心は、孫正義の「メタルをひっぺがし、光ファイバに変えよう!」といったもの。実に説得力がある。USTREAMの動画を以下に貼り付けておいた。また、この討論を書き起したものも公開されている([書き起し.com] 孫正義VS池田信夫「光の道」対談(夏野剛司会))。
我が家のメタルから光への進捗状況: 翻って、我が家の通信回線事情。冒頭に書いたように、固定電話用の「メタル」とインターネット接続用の「光」の両方と契約している。今になっては、かなり無駄な構成だ。
我が家に光回線を取り込んだのは、確か7年くらい前になるはず。私が住んでいる地域に「光」が利用可能になったと同時に契約した。当時は、光回線を利用している家が周りになかったこともあり、我が家に「光」を繋ぐためだけに、かなりの距離にわたって光ファイバ敷設工事をやってもらった記憶がある。ユーザーひとりのために、NTTさん、大変な工事をしてくれたわけだ。
そのとき加入したサービスは、Bフレッツの「ニューファミリータイプ」。当時は、「光電話」なんてサービスもなかったので、「メタル」と「光」の両方と契約せざるを得なかった。
フレッツ光ネクストに変更しようとすると: やっと最近になって(ここ1年くらい前からかな?)、我が家でも「フレッツ光ネクスト」なるサービスが利用可能になった。そろそろ、「メタル」と「光」を、できるだけ安く、一本化しようとNTT東日本に問い合わせをしてみると、これが大変。対応してくれるNTT東の「担当者(106)?」の話がちぐはぐ。途方に暮れてしまった。
「B-フレッツ・ニューファミリータイプ」から「光ネクスト」に乗り換え、「メタル」、「光」を一本化しようとすると、いろいろな手続き・工事が必要になる。加えて、ISPとの契約についても変更しなければならない場合もある。これをなるべく安くあげようとすると、かなりの工夫が必要だ。
「光ネクスト」への変更に際して必要になるISP(Asahi-Net とOCN)との手続きについては、ISPに働く担当者の説明はクリア。特に、Asahi-Netの技術相談窓口の(女性)担当者の説明はテキパキした受け答えで、好印象。仕事の内容が十分理解されている、と感じる。
ところが、NTT東日本の対応。なんとも心もとない。乱暴ないいかたになるかもしれないが、担当者(?)、自分の仕事の中身を十分に理解していない。お役所口調で、手続きを説明するのだが、要領を得ない。NTTのHPの説明をみながら問い合わせるが、担当者ごとに説明が食い違ったりする。
まだまだ、我が家の「光」一本化計画、時間がかかりそうだ。
我が家の「光」一本化計画にてまどうようでは、わが国の「光の道」構想の実現もなかなか難しいのか、なんて思ってしまう。(あまり関係ないかな?) 民間企業のはずのNTT、中身は旧態依然の電々公社なのでは、と感じた次第。
孫正義ソフトバンク社長の分社化の構想・提案は正論だな。